AFC Asian Cup China 2004 ~ Final
China 1 vs. 3 Japan
Japan Beats China in Tense Asian Cup Final(N.Y.Times - A.P.)
準決勝戦を勝ち上がるまでは、奇跡的な出来事や審判の珍妙な判定のお陰でハラハラしたが決勝戦は予想通りの勝利で終わった。普段はあまり納得できないFIFAのランキング(メキシコがイタリア、トルコより上位で、アメリカがポルトガル、デンマークより上位、全く納得できない!)通りの結果となった。
中国は戦前からの予想通りサイドからの突破を図ったが結果が伴ったのは1度だけで、これぞという決定力に欠けていた。強力なホーム・アドヴァンテージを背負っていたはずだが、寧ろプレッシャーとして働いたようだった。昔からあのチームの伝統である勝負に対する淡泊さが後半には露呈してしまった。ディフェンスは、どこかで見たようなと感じていたが、あれはトルシエのフラット3ならぬ出来損ないのフラット4であった。
翻って、ジーコ・ジャパンであるがこのアジア・カップでは「神様ジーコ」に勝利の女神が憑依し、それが選手たちを奮起させ難事を乗り切りアジア・チャンピオンの座に就いたことには大いに祝福を送りたい。
しかし今回の我がA代表、未だ解決すべき課題を抱えていることも明らかになった。まず、サイド攻撃が殆ど機能していない。次に、自陣からボールを回す際の安定感に欠け、見ていてもひやひやした。特に、中東勢との試合ではこれが顕著だった。ジーコの采配も、「勝っている場合には変えるな」という鉄則に従って先発メンバー固定に拘ったようだが、これが準々決勝や準決勝の消耗戦の原因になったような気がしてならない。(ジーコは「サッカーの神様」ではあるかもしれないが、「現場の神」ではないような気がする)
今回の最大の収穫はなんといっても、イケメン玉田のブレイクであろう。あのゴールへの鋭い嗅覚は今後のジャパンにとっては大きな武器となることは間違いない。MVPを獲得した中村であるが、個人的にはもっとやれるのでは?(やってくれ)と感じた。監督、チーム状態、シチューエーションに違いがあるので、同列な比較は無意味かもしれないが、前回の名波の活躍に比べると物足りなさを感じざるを得なかった。鈴木に関しては、彼が今回のジーコ精神の体現者であり、ただただ脱帽。
色々、お騒がせの彼の地の観衆であるが、決勝戦で中国との直接対決ということで興味を持っていた。彼らはサッカースタディアムに足を運ぶ人間の集団であっても決してサッカーのサポータではないことを今更ながら確信した。
過去の歴史的な経緯や現在の日中問題をタネに、自らは安全サイドに身を置き常軌を逸した非礼を伴って騒ぐのも結構だが、少なくとも彼らの多くが自国チームに対する愛情の欠片も持っていないことは、試合後のスタディアムの様子を見れば一目瞭然であった。表彰式に観客の半分も残らないほど中国チームは酷いパフォーマンスをしたわけではない。
EURO 2004の決勝戦で哀愁に満ちた表情を見せていた(我が?)ポルトガル・サポータとは雲泥の差である。美しき敗者たるにはサポータがその一部を担う必要がある。
だた、サッカーを離れてみると、あのようなマインドを持ち、振る舞いをする人々が隣国に存在するということは肝に銘じておくべきである。
Asian Cupのオフィシャル・サイトを見て気がついたことは、英語、中国語、アラビア語、ハングルはあるが日本語はなかった。AFCでのJFAのプレゼンスを実感した次第。
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Comments
やはり、日本が勝って嬉しいです。
>美しき敗者たるにはサポータがその一部を担う必要がある。
いいですね〜、これ。全てのサポータ、肝に銘ずべし。
>Asian Cupのオフィシャル・サイトを見て気がついたことは、英語、中国語、アラビア語、ハングルはあるが日本語はなかった。
この辺はもっと日本人、頑張って欲しいですね。こちらで電気製品を買うとマニュアルに中国語はあっても日本語がないのが残念です。日本の製品であるのにです。なんとかして欲しいと切実に思います。
Posted by: 【篠の風】 | August 08, 2004 05:18 AM
そういえば先月半ばのミュンヘン訪問時、アルジャジーラがライブ放送してたのが最早懐かしいです。今回は審判のレベルの低さに散々泣かされたので、中田のゴッドハンドくらいは認めてもらうことにしましょう。イラン-中国戦の中国のレベルを見て「今回は貰った」と確信していました。
Posted by: 奥田 | August 09, 2004 11:12 AM
>篠の風さん、
日頃、監督ジーコの采配には疑問を持っておりますが、今回ばかりは、彼の神通力が効いたかな?と思わせる場面が何度かありました。でも、はやり彼は「総監督」には相応しいと思いますが、「現場監督」ではないという想いは変わりません。
>奥田さん、
そう、あのレベルのチームに負けるようではW杯予選突破も覚束ないと思います。
Posted by: Flamand | August 09, 2004 03:16 PM