Prima la musica, poi le parole (dopo le parole) ~ その4
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宿題を一つやり忘れていたような気がして、何かスッキリしなかったのだが・・・。
途中で、『黄昏』なんぞを聴いたりしたので、最後に何を書こうとしていたのかスッカリ忘れてしまった。(ワタシを『黄昏』させたのは、キミのせいだよ → 後輩.どの)
ご存じの方には蛇足以外何ものでもないが、タイトルの解説などでお茶を濁させていただく。
"Prima la musica, poi le parole"(あるいは、Prima la musica e poi le parole)はサリエリが作曲したオペラのタイトルである。(邦題は『まずは音楽、お次が言葉』)
このオペラが制作されるに当たっては、かなり有名なエピソードがあった。当時のハプスブルクの皇帝であるヨーゼフ二世は、カスティのこの台本をイタリア語ではサリエリに、ドイツ語ではモーツァルトに、オペラの競作をさせた。オランダ領総督であるスタニスラス・ポニアトゥスキ大公夫妻のヴィーン訪問に際する歓迎行事の一つとしてシェーンブルン宮殿で1786年に上演された。
モーツァルトのこのオペラのタイトルは"Der Schauspieldirektor"で、邦題は『劇場支配人』。当時の評判は、サリエリに軍配が上がり報酬もモーツァルトはサリエリの半分しか貰えなかったとか。
"Prima la musica, dopo le parole"は、リヒャルト・シュトラウスの最後のオペラ(正確には『1幕の音楽による会話劇』)である『Capriccio』の冒頭で作曲家Flamandの歌い出しのフレーズである。このカスティの台本に最初に注目し、シュトラウスにオペラの作曲を勧めたのは、シュテファン・ツヴァイクであった。ナチの台頭とともに、ツヴァイクはヴィーンからロンドンに逃れ、シュトラウスとの書簡のやり取りがゲシュタポの検閲で露見し、彼が台本を提供することは不可能になった。
ツヴァイクは自身の後任として、『平和の日』、『ダフネ』や『ダナエの愛』の台本を担当したヨーゼフ・グレゴールに託した。しかし、シュトラウスはグレゴールの台本を気に入らず、指揮者であるクレメンス・クラウスに彼の意図を具現化する台本を書かせ、最後のオペラとして1941年8月3日に完成させた。当初の『Wort oder Ton』という即物的な題名は『Capriccio』に改められた。初演に関しては当時の状況で紆余曲折があり、1942年10月28日にミュンヒェンの国立歌劇場でクラウスの指揮で行われた。
1942年にヴィーンで出版された『Capriccio』のオーケストラ・スコアにシュトラスは自ら序文を寄せている。ここで引用はしないが、オペラ上演に当たっての指揮者や演出家に対する心構えが簡潔に述べられており、まるで遺言のようでもある。
シュトラウスが生涯最後にオーケストラの指揮を執ったのが、1949年7月13日にミュンヒェンの放送局での『月光の音楽』であった。
以前、ドレスデンで観たマルコ・アルトゥーロ・マレッリのシンプルで美しい『Capriccio』の舞台と正にシュトラウスのためのオーケストラともいうべきシュターツ・カペレの奏でる音楽、特にペーター・ダムの夢見るようなホルンの音が未だに忘れない。
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Comments
何か呼ばれたような・・・。昨年末から「黄昏」とベートーヴェンの後期Pfソナタばかり聞いているのですが、R.シュトラウスは好きですよ。巷では職人とか呼ばれている向きもありますが、特にオペラは玄人好みのセンスの良さがあると思っております(例外もあるけれども)。
以前ある私の後輩(ということは某先輩の後輩でもある)が「英雄の生涯」を「くだらん」と一刀両断にしていましたが、あれだってなかなか面白いと思いますよ(でも深みはないかもしれない)。
ということで。あまり呼ばないでね、「黄昏」聞いているんだから・・・。そうそう私はベームもいいけれどカラヤン盤が好きです。フルトヴェングラー盤は意外にもあまり好きになれなかったのです。
Posted by: 某後輩 | April 28, 2004 07:45 PM
後輩.どの、
わざわざのご出馬、申し訳ありません。
>「黄昏」とベートーヴェンの後期Pfソナタばかり聞いている
どちらも苦手種目ですが、往生際悪く「黄昏」てるって感じですね(^^ゞ。
>「英雄の生涯」を「くだらん」と一刀両断にしていましたが
ワタシもそう思います。So what? 好きなもんは好きなんぢゃ!
>ベームもいいけれどカラヤン盤が好きです
脂っこいの、苦手なのですね。とすると、メルクルくんの「黄昏」は良かったのでは?
ひねくれ者のワタシとしては大悪人のクサイ大芝居といった趣のある、クナの棒が断然良いですね(^^ゞ。
Posted by: Flamand | April 29, 2004 12:00 PM