March 09, 2011

「擬藤岡屋日記・別丁」、開設のお知らせ

弊blog「擬藤岡屋日記」は2009年7月以降は全く更新せず放置しており、これまでわざわざご訪問頂いた皆様方には誠に申し訳ないことをしてしまい、謹んでここにお詫びを申し上げます。

このblogの再開も考えてはおりましたが、この際気分を一新する意味で新たな「擬藤岡屋日記・別丁」を開設することに致しました。

今後は新たなblog「擬藤岡屋日記 ・別丁」は更新頻度はともかくとして、休眠・放置はしない努力をいたす所存ですので、これまでの不義理に懲りずにご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

尚、この「擬藤岡屋日記」は今後新たに更新は致しませんが、このまま残します。


「擬藤岡屋日記・別丁」(http://flamand.blog91.fc2.com/

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July 17, 2009

Ready to go! - For 2009 summer

kieo_high_logo2塾高野球部は7月12日に始まった選手権神奈川大会での初戦を明日迎える。対戦相手は1回戦で関東学院にコールド勝利をおさめたサッカーの強豪校として知られる県立逗葉高校である。6月27日以降に観戦した練習試合で撮影した写真を以下にご紹介する。

塾高野球部は中間試験以降の練習試合では引き分けが2試合あったもの結局無敗で大会を迎えた。この6月の練習試合の成績は現在大学3年生の平川くんの代が重なるが、試合の様子は大分違っていた。平川チームは圧倒的な攻撃力で打ち勝っていたという印象が強かったが、現在の植田チームは全てが楽勝・圧勝という試合内容ではなかった。しかし、選抜初戦敗退から中間試験まで昨年のチーム同様少々元気を欠いた試合展開が多かったように感じていたが、6月からは投打に新1年生が新たな戦力に加わったことも手伝ってか昨年の秋のように不利な状況を跳ね返す「粘り強さ」が復活してきた。

昨年は3年生主体のチームであったが、今年のチームは1~3年生がレギュラーとしてベンチ入りしており、チームを纏める植田くんの苦労も並大抵ではないであろうと想像する。この夏が高校野球最後となる3年生と未だ先がある1・2年生とではどうしても「この夏」への温度差があるのは仕方がないことであるが、学年も個性も違うメンバー全員がどのような貢献をすればチームを勝利に導けるかというモティヴェーションを共有する必要がある。幸いにして非常に頼り甲斐のある副将である岩田くんと達路くんもベンチ入りしており、植田くんを充分にサポートしてくれるであろう。

そして塾高野球部の最大の特徴ともいえるベンチ入りは果たせなかった3年生のベンチ外からのサポートが非常に重要な要素であることは言うまでもない。これなくしてチームが一つに纏まることは難しい。

チームとしての戦略・戦術も重要ではあるが、選手の皆さんは昨秋のようにあまり先を見すぎずに目の前の一戦に集中すれば自ずと路は拓けてくるはずである。

「知的アプローチ」による”Enjoy Baseball”に栄えあれ!


2009/06/27 練習試合@日吉台(第1試合)

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2009/06/27 練習試合@日吉台(第2試合)

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2009/06/28 練習試合@Away

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2009/07/04 練習試合@日吉台

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2009/07/04 ラスト・シートノック@日吉台

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2009/07/04 激励会》

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2009/07/05 3年生引退試合

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2009/07/05 練習試合@日吉台

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2009/07/12 第91回全国高校野球選手権 神奈川大会開会式

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July 14, 2009

Striving of colleagues

塾高の神奈川大会の初戦(2回戦)を前に、ほぼ同じKユニを着用する志木高(埼玉大会)とSFC(神奈川大会)の初戦を観戦した。

《2009/07/13 志木高@埼玉大会 対蕨高校 朝霞市民球場》

志木高 002 000 300 000 | 5
蕨    400 001 000 001X| 6

砂塵吹き荒ぶ朝霞市民球場での志木高の初戦、初回の大きなビハインドを諦めずに延長戦まで持ち込んだものの12回裏でのサヨナラ負けという誠に残念な結果となった。タラレバの結果論になってしまうが、1回裏の自滅的に4点を献上してしまったのが最後まで響いた。6回裏の余分な1失点を除けば、2回以降は締まった内容の試合であった。相手の3人の投手継投に対して志木高エースの宮下くんが1人で12回を投げ抜いたことは称賛に値する。6月7日に日吉台で行われた塾内三高対抗戦である「ドリーム・カップ」の時点から比べると志木高がもっとも伸びしろが大きかったのでは?というのが個人的な印象である。来期のチームには伊場くんの代の塾高チームを苦しめたような強い志木高の復活を期待している。

2009/07/13 志木高@埼玉大会 フォトアルバム

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《2009/07/14 SFC@神奈川大会 対港北高校 横須賀スタジアム》

SFC 000 134 0| 8
港北 000 000 0| 0

序盤こそ拮抗した展開であったが、打者が一回りしてからの4回からは完全にSFCのペースの試合になった。ディフェンスを重視したチーム作りをしていると聞いていたが、2アウトからのタイムリーでの得点などオフェンスもなかなか粘り強い。先発の稲垣くんは6回まで投げ、7回はレフトで先発出場していた竹林くんにバトンタッチした完璧ともいえる投手リレーでコールド勝ちした。流石に今年のドリーム・カップで塾高チームを苦しめただけのことはある実力を蓄えている。この代のSFCチームは普通部と神奈川の中学野球(軟式)の準決勝を戦ったメンバーである。SFCの応援席には1回戦にも係わらず応援指導委員会をはじめとして塾高の試合に比べるとかなりの現役SFC生が応援に駆けつけていた。18日の試合は塾高には存在しない「終業式」と重なるそうで少々寂しい応援席になるかもしれない。

2009/07/14 SFC@神奈川大会 フォトアルバム

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June 23, 2009

Cheer up! when you feel down...

Litaliana_in_algeri気分が滅入ったり落ち込んだとき、暗い音楽を聴くのが良いという識者もいるようだが、個人的にはやはり明るく楽しい音楽を聴いて元気(たとえ空元気でも)を出したいと思う。

人によってそれぞれ感じ方に違いはあるであろうが、貴方がもしクラシック音楽を聴くことに抵抗がなければ、太鼓判を押せるのはロッシーニのオペラ・ブッファ(コミック・オペラ)である。個人的に特にお勧めするのは「アルジェのイタリア女」(L'Italiana in Algeri)である。時代に遅れてやってきた天才ロッシーニが21歳のとき1ヶ月あまりで書き上げたスピード感や笑いと素晴らしいメロディに満ちあふれた超傑作オペラである。

ストーリは荒唐無稽で、いわゆるオペラにありがちな深刻な恋愛模様もなく、ひたすら笑える内容である。ドタバタ喜劇ではあるが、演じる歌手たちにとっては超絶技巧の歌唱力と演技力が要求される非常にやっかいなオペラでもある。

このオペラ、どこを聴いても元気をもらえるがその真骨頂ともいえるのは第一幕のフィナーレである。意味不明な歌詞での騒々しい重唱が繰り広げられるシーンはイタリア語など全く分からなくとも笑えること請け合いである。

個々の歌手にあてがわれた超絶技巧を要するソロのアリアも素晴らしいのだが、このオペラではそれ以上に重唱の部分が見事である。その中でもとりわけ個人的に大好きなのが、主役のイザベッラ(メゾ・ソプラノ)とタッデーオ(バス)の二重唱である”Ai capricci della sorte”(運命のきまぐれに)。乗り合わせていた船がアルジェリアで海賊に襲われ、今後の成り行きにくよくよ心配を巡らすタッデーオに対しイザベッラは成るようにしかならない(sarà quel che sarà)と全く意に介さない。いつの世も女性は強い!

Youtubeにこのデュエットの稀代の名演奏とも言うべきヴィデオがアップロードされているのでご紹介しておく。特にイザベッラを歌うマリリン・ホーンは20世紀のロッシーニ・ルネサンスを主導したアメリカ出身の世界遺産・人間国宝級のメゾ・ソプラノ。若い時に比べ、時として凶暴ともいえる声の威力は減じたものの代わりに柔軟性を獲得しており後半に展開されるアジリタのテクニック(07:20~)は全く衰えていない。

冒頭のレチターヴォの部分が退屈な方は、01:20からこれぞロッシーニという単純ながらも躍動感あふれるメロディを楽しんで頂けると思う。


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June 22, 2009

Photo Album@away games, 2009/06/20

kieo_high_logo2この夏の神奈川選手権大会の初戦まであと1か月を切り、最後の調整の段階に入った塾高野球部。毎週末の遠征で移動疲れも溜まっていると思われるが、明るく元気に乗り切って欲しい。


2009/06/20 練習試合@Away フォトアルバム

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June 15, 2009

Intellectual approach

kieo_high_logo2日吉台球場のライト・フェンスに数年前から「KEIO日本一」という大きなバナーが掲げられ、実際に昨年秋には公式戦無敗でこれを見事に達成した。周囲からの大きな期待を受けて臨んだ選抜では初戦敗退という昨年同様の残念な結果に終わった塾高野球部。夏の選手権大会を控え塾高野球部のオフィシャル・サイトのトップページに「知的アプローチ」という新しいスローガンが登場した。

確かに結果としての「日本一」という栄冠を勝ち取ることは驚天動地の素晴らしいことではあるが、トーナメントの高校野球においては日頃の努力・蓄えた実力を持ってしても必ずしも結果に結びつくとは限らない。個人的に塾高野球部に最も期待していることは、ベンチ内外を問わず勝利に向けて全ての選手・部員が自立・自律した行動や振る舞い(各自のリーダシップの発揮)をすることである。「知的アプローチ」なしに、与えられたDNAや練習によって勝ちとった運動能力だけでは一流のアスリートになることは出来ない。

現在の塾高野球部、野球に専心するという意味では様々な制約があることは事実であるが、この新スローガン「知的アプローチ」を大きな糧として夏の大会に臨んで頂きたいものである。そのためには、本業である高校生としての勉強も疎かにすることは出来ない。知力の無い人間に「知的アプローチ」など出来るはずがないのだから。


2009/06/12 バッティング練習@日吉台フォトアルバム

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2009/06/14 練習試合@Away フォトアルバム

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June 07, 2009

Photo Album - 2009 Dream Cup

kieo_high_logo26月7日、塾内高校硬式野球部の対抗戦であるドリーム・カップが日吉台球場で行われた。同日、大学野球部の下田グラウンドでは普通部・中等部・湘南藤沢中等部の野球部による対抗戦が行われていた模様。


2009/06/07 塾高@ドリーム・カップ(対SFC)フォトアルバム

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2009/06/07 塾高@ドリーム・カップ(対志木高)フォトアルバム

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June 03, 2009

Photo Album of Rookies' tournament@2009 spring

Keio_baseball_logo塾野球部は春のリーグ戦において4位という不本意な結果に終わったが、慶早戦終了の翌日から神宮球場では恒例の新人戦(トーナメント)が開催された。出場した1・2年生のチームは決勝戦に駒を進めるも残念ながら準優勝であったが、久々に3試合を楽しむことができた。

2009/06/01 対東大戦フォトアルバム

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2009/06/02 対法政戦フォトアルバム

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2009/06/03 対明治戦フォトアルバム

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May 13, 2009

Nostalgia - The approach & landing Kai Tak Airport

再生回数からすると航空機マニアにはよく知られた動画のようだが、Youtubeで見つけた香港のKai Tak Airport(啓徳機場、正式名称は香港国際機場。1998年7月5日に閉鎖)へのアプローチと着陸(世に謂われる「香港カーヴ」)をコクピットから撮影したヴィデオのご紹介。

 

 

かつて香港出張やヨーロッパへのトランジット(こちらはもっぱら休暇)の際、Kai Takにはよく降り立ったことがある。「香港カーヴ」(正式には”VHHH IGS Approach RWY13・VHHH Visual Approach RWY13”。VHHHとはKai Takの当時のICAOコードでRWY13とは滑走路13という意味で、「香港国際空港(Kai Tak)13番滑走路への計器誘導および有視界飛行による着陸」ということになる)はこの空港へ着陸する際の北西側からのルート中に存在していた。当時のKai TakにはILS(Instrument Landing System:計器着陸装置)に相当するIGS(Instrumental Guidance System)が設置されおり、着陸する航空機はこのIGSの誘導の下に”ビーコンヒル”の赤白のチェッカーボード(上のヴィデオの03:14~24で画面左側に確認できる)を目指して降下し、パイロットはここでIGSを解除(つまりマニュアルで操縦)し機体を約47度右に傾けて135度右急旋回をして滑走路に進入する。着陸寸前のこの急旋回が香港カーヴ(英語ではHong Kong Approachと呼ばれていた)と言われていた。この「香港カーヴ」のためKai Takはパイロット泣かせの難着陸空港として有名であったが、国際線パイロットをしている友人から「カトマンズのトリブバン空港(山が迫った高地の盆地に存在)の方が嫌だ」と聞いた記憶がある。

 

このヴィデオを撮影したコクピットはCX(Cathay Pacific Airways、國泰航空)のB747-400である。当時のKai Takをハブ空港としていたCathayのパイロットはこの香港カーブで操縦の技量を磨いたと言われており、航空機愛好家(ヒコーキ・ヲタク)によれば他社のパイロットに比べ右旋回時には大胆により大きな角度で機体を傾け滑走路への最終アプローチで大きく戻すことによって、かえって安定した着陸を行っていたということである。

 

何故か日本のエアライナーとの相性があまりよくなかったため、出張・休暇に係わらず海外渡航するときは殆ど外国の航空会社を利用していた。ヨーロッパであれば9.11の影響で倒産に追い込まれた旧Swiss Air(消滅したSRで現在のLXと略称されるCross Airを母体としたSwiss Internationalではない)、アジアではCathay Pacificが個人的に好ましいエアラインであった。今となってはどうでもよいことだが、機内食の食後のサーヴィスとしてナチュラル・チーズとグレープ、ポートワイン、グランマニエール、コアントローなどが用意されており、香港をベースとしていても尾翼にユニオン・ジャックを掲げたエアラインであると感心したことがある(当時の日本のエアライナーでは期待すべくもなかった)。

 

Cathayは香港・台湾出張、そして休暇を取ってヨーロッパにオペラを聴きに行く際によく利用していた。当時成田発のヨーロッパへの夜行便(日本の夜出発して早朝に現地に到着)は唯一Air Franceみが運行していたが、Cathayで成田を夕方香港に向けて出発するとCathayをはじめとして殆どのヨーロッパ主要都市へのノン・ストップの夜行便にコネクションすることが出来た。

Cathayといえば、かつてTVCFでBarry White & Love Unlimited Orchestraの”Love's Theme”を使っていた時期があった。90年代初頭まで、機内にボーディング後離陸するまでの間、FAがパッセンジャーに”Champagne or Orange Juice?”と尋ねながらウェルカム・ドリンクを配っていた際にこの”Love's Theme”がバックグラウンド・ミュージックとして流れていた。

 

 


恐らく機体のカラーリングが変わる前に売却されていたロッキードL1011 Tristar(00:32、かつてよく搭乗していた)が懐かしい。初めて「赤」を採用したFAのユニフォーム(02:17、1962-69まで採用)もエスニックでノスタルジックな良い雰囲気を醸し出している。70年代半ばからはピエール・バルマン、エルメス、ニナ・リッチ、エディー・ラウと世界でも一流のデザイナー・ブランドが採用された。Kai Takの手前にある”ビーコンヒル”の赤白のチェッカーボードも上のヴィデオより一層はっきりと確認できる(00:58と03:08の画面右下)。

 

 

 

 

Roy FarrellとSydney de Kantzowの2人がCathay設立当時所有していた唯一の機体であったDC-3(00:25、1942年6月4日ダグラスC-47として誕生し、Cathay設立時にDC-3に改装され”Betsy”という愛称で呼ばれ1946-55まで就航。その後Mandated Air Lines of Papua New Guineaで1955-63、Ansett M.A.L.で1963-70、Ansett Papua New Guineaの貨物機として1970-73、Bush Pilots AirwaysとAir Queenslandでの貨物機という遍歴を経て1983年にCathay Pacificに返却された。現在では尖沙咀東の香港歴史博物館に隣接した香港科学館に展示されている。01:26)や”Betsy”の僚機ともいえるDC-3の2号機”Niki”のレプリカ(00:37)、Cathayがオペレーションに絡んでいたAir BurmaのC-47(01:01、何故か機首に鉤十字マークが・・・!?)の写真を見ることができる。

 

B747などの大型旅客機の場合、時として航行があまりに安定しており飛行機に乗っている感覚に乏しいことがあるが、流石にこの香港カーブでは大型機とはいえやはり飛行機であることを実感させてくれたものである。よくビルの谷間を縫っての着陸などと言われたものであるが、それは恐らく地上から見上げた印象であってヴィデオを見ればそれは現実ではなかったことが分かると思う。しかし右窓側の座席で初めてこの香港カーヴを体験した際、九龍仔公園の人の顔が見えた(ように感じた)ときには流石にビックリした記憶がある。風向きによって全く逆の南東側からのルートで着陸する際には当然このカーヴを通過することはなかった(この場合は31番滑走路への着陸ということになっていた)。

 

Kai Tak Airportは1925年1月24日から、Chek Lap Kok International Airport(赤鱲角國際機場。建設に6年の歳月と200億ドルの巨費が投入された。)が開港するまでの70余年に渡って香港の世界への窓口の役割を果たしていた。Kai TakのIATA(HKG)およびICAO(VHHH)の空港コードはそのまま新空港に引き継がれている。

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May 10, 2009

Photo Album - Practice matches before the midterm examination

kieo_high_logo2塾高野球部の前期中間試験オフの直前にアウェー(遠征)で行われた練習試合。日吉台とは違う角度で写真を撮ることができたのでご紹介。


≪2009/05/10 練習試合@アウェー≫

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May 09, 2009

The Door into Summer

kieo_high_logo2今更ながらの話題であるが、雨天延期で行われた春季神奈川大会準々決勝で桐光学園と対戦した塾高野球部は延長戦に持ち込むも1-2で惜敗した。詳しい試合展開に関してはここでは触れない。これに関してはポポさんのがんがれ日記の観戦記のエントリをご覧になればお分かり頂けると思う。

試合が終わってから「ベンチ入り25人中20人の選手を使い夏への大きな手応えと収穫を得た」、「塾高は甲子園が全てになってしまった(春季大会を軽視している?)」、「勝利に賭ける執念が相手の方が数段上だった」といった試合運びに関するベンチワークやチームに関することから、応援する姿勢に関することなど”To the Victory”の掲示板に色々な意見が書き込まれていた。

しかし、選抜から帰ってから何度か日吉台に足を運び普段の練習を観ていたためか、個人的には全く異なる想いを持ってこの試合を観戦していた。確かに夏に向けての戦略的な選手起用という側面は否定しないが、それ以上に強く感じたことは練習でスキルを向上した選手や好調な選手が先発・途中出場は別にしてこの試合で起用されていたことである。このことは塾高野球部にとっては試合に勝利することと同じくらい非常に重要なことだと思っている。

昨年の秋のように公式戦が続くと必然的にベンチ入りを含めて試合に出場できる選手は限られてくる。特に選抜出場が懸かっていた関東大会や秋とはいえ92年振りの日本一を目指した明治神宮大会ともなると尚更なことであろう。事実、上田さんは昨秋のチームの快進撃の際にベンチに入れなかった選手たちから「チームは勝ち続けているが自分たちはちっとも面白くない」と訴えられたと語っておられた。確かに昨年夏の甲子園出場の影響で新チーム結成が例年より大幅に遅れ、しかも秋季大会前の不順な天候のため練習はおろかベンチ入り選手選考に充分な時間を割くことが出来なかったことを原因とした不満であろうことは容易に想像がつく。しかし、夏→春の連続出場とは如何に大変な事であるかは外から見ていても実感することができた

選抜での敗戦を教訓として大幅なコンヴァートを断行し慣れないポジションをこなしながらの謂わば「試運転」の状態で臨んだ春季大会であったが、ベスト8で選手権大会の第2シード獲得は個人的には上出来の結果だったと思っている。夏に向けての大きな成果と感じられたのは、単に準々決勝戦で多くの選手を起用できたことではなく、練習や練習試合においてメジャー・マイナーの選手が良い意味で頻繁に入れ替わりチームの活性化が図られたことである。結果的には敗戦してしまったが、準々決勝戦でもその効果の一端を垣間見ることができた。

現時点でも未だ克服すべき課題を抱えたチームであるとは思うが、夏に向けて急ピッチで仕上げに入っていくものと期待される。選手権大会まで既に100日を切っているが、各々の部員の皆さん(特に3年生)には先ずベンチ入りという「夏への扉」を通過すべく全力で頑張って頂きたい。そして、グラウンドでプレイするメンバーが決まってからはベンチの内外を問わず全員の力を結集して甲子園出場というもっと大きくて重い「夏への扉」をこじ開けて欲しいものである。

P.S.
1年生部員の皆さんは、学業における「夏への扉」ともいえる塾高での初めての定期試験である前期中間試験においては心おきなく野球が出来る成績をとることが肝要であることは言うまでもない。


≪準々決勝戦フォトアルバム(4月29日@大和引地台球場)≫

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≪2009/05/03 マイナー練習試合@日吉台≫

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≪2009/05/05 練習試合@日吉台ー1≫

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≪2009/05/05 練習試合@日吉台ー2≫

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April 19, 2009

Spring has come!

kieo_high_logo2なんとも陳腐なタイトルで失礼。要するに、選抜の初戦では塾高野球部はまだ春を迎えていなかった・・・(と思うことにしよう)。春季県大会3回戦と4回戦、本格的な春到来を感じさせてくれた塾高野球部であった。

塾高@2009春季神奈川県大会3回戦

≪3回戦フォトアルバム(4月18日@俣野球場)≫

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(260枚)


横須賀総合 000 000 000| 0
慶應義塾  001 111 00X| 4

塾高先発

6 佐藤旭
7 渡邊暁
8 荒川
3 植田
1 白村
5 瀧本
9 春山
2 橘
4 杉山

先発の白村くんは6回までパーフェクト・ピッチングを展開し、9回は明くんにマウンドを譲ったがエラーと四球でランナーを出したもののノーヒット無失点のほぼ完璧なピッチングを披露した。

先取点は3回裏、春山くんのセンター前ヒット・二盗、橘くんの犠打で1死3塁での杉山くんのセカンドゴロの間に生還という足で稼いだ1点だった。

4回裏、先頭打者の荒川くんがショートへの内野安打で出塁するが牽制で挟殺され、植田くんもセカンドゴロに倒れ2死ランナー無しと厭なムードが漂ったのだが、白村くんのライト前ヒットに瀧本くんがレフト前ヒットと繋ぎ、2死1・2塁のチャンスで春山くんのライト・センター間へのタイムリー2塁打で1点追加した。

その後も5回裏に旭くんのセンター前ヒットで二盗後に暁眞くんのセンター前タイムリーと、6回裏に白村くんの見事なセンター越え3塁打を瀧本くんのレフト越えのタイムリー2塁打で1点づつ加点した。

選抜の時と比較して打順の変更は勿論のこと、先発の守備ポジションも4つ変わった上田さん曰くの「痛みを伴う大手術」を施した塾高野球部、公式戦とはいえ未だ試運転の段階であろうが上々の滑り出しを見せてくれた。

塾高ベンチ入りメンバー

1 白村
2 橘
3 植田
4 廣瀬
5 瀧本
6 佐藤旭
7 渡邊暁
8 荒川
9 春山
10 明
11 鮎澤
12 森本
13 岩田
14 杉山
15 金田
16 高野
17 宮下
18 藤本
19 宇髙
20 今西
21 市村
22 堀
23 富永
24 前田
25 佐藤達


塾高@2009春季神奈川県大会4回戦

≪4回戦フォトアルバム(4月19日@保土ヶ谷球場)≫

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(270枚)


川崎北  000 010 | 1
慶應義塾 004 142x|11

6 佐藤旭
7 渡邊暁
8 荒川
5 谷田
3 植田
1 白村
9 堀
2 橘
4 杉山

前日の3回戦に続いて白村くんが先発登板。先発「ライト堀」くんは昨年の神宮大会決勝戦と同様でいわゆる「偵察」だったようで、1回表の守備から藤本くんに交代した。

先ず4回戦で注目すべきは1年生の野手の谷田成吾くんと投手の三宮舜くんがベンチ入りしたことである。谷田くんはスタメンでサード、しかも四番に据えられた。流石に塾高応援席からは驚きの歓声が湧き上がったのだが、個人的には4月初めからの練習や練習試合で谷田くんのバッティングも守備も観ていたので「それもアリだろう」とさほど吃驚はしなかった。裏を返して言えば、谷田くんは新1年生とはいえ、それが充分務まる能力と大きな可能性を持っているということである。練習試合ではあるが彼は既にスタンドインの当たりを打っている。

6回でコールド勝利とならなければ、やはり新1年生の三宮くんの登板のチャンスがあったようだが、これは次の機会のお楽しみに取っておこう。実は塾高野球部の新1年生にはこの2人以外にも素晴らしい選手たちが控えている。前日の3回戦でも1年生のベンチ入りを期待していたのだが、学校行事参加のためそれは実現できなかったようである。

そして公式戦に初出場を果たしホームランを放った藤本くんであるが、以前から練習試合ではホームランを含む大きな当たりを打った実績を持っておりこれは決して偶然の出来事ではない。2年生にもこれまで公式戦未出場ではあるが外野手を中心に大型のスラッガー・クラッチヒッターの選手が何人も控えており、この試合ではその中の1人である藤本くんが抜擢に応えて結果を出したわけである。

この試合で公式戦初出場を果たした選手たちは謂わば「氷山の一角」とも言える存在で、現在の塾高野球部は単に部員数が多いというだけではなく選手層も非常に厚いといえる。これは公式戦しかご覧になれない方には残念ながら実感はできないであろうが。

試合の展開は前日に引き続いて白村くんの好投と12安打と相手失策が絡んでの打線の活躍で6回コールド勝利を収めた。谷田くんもタイムリー2塁打を含む3安打4打点と大活躍をした。この試合の勝利で塾高は夏の選手権大会の第2シードを確定した。

日頃の実績に基づいてのことではあろうが、この試合では上田さんの選手起用が見事に結果に結びついた。特に、相手投手交代に合わせて前打席でホームランを打った藤本くんを春山くんに躊躇なく代えたところは流石であった(藤本くんには気の毒なことではあったが・・・)。

さて次の準々決勝戦の桐光学園との対戦ではどんなサプライズが用意されているかが非常に楽しみである(個人的にはさほどの驚きはないとは思うが)。

塾高ベンチ入りメンバー(3回戦から変更)

15 谷田 in ; 金田 out
23 三宮 in ; 富永 out


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April 12, 2009

Last practice matches for the Spring Tournament

kieo_high_logo24月9日に組み合わせ抽選が行われた春季県大会の3回戦への出場に備えて、日吉台にヴィジター・チームを迎えて大会前最後の練習試合が行われた。課題であったディフェンス強化を目的として大幅なコンヴァートが実施され、各選手のポジションを18日の県大会で初めてご覧になる方はビックリされるかもしれない。

これまでの公式戦やメジャーの練習試合では出場機会がなかった選手たちも実力を蓄え、新戦力として台頭しつつある。さらに、この4月に入学した新1年生から数名がこの練習試合ではベンチ入りはおろか実際にプレイした。選抜での敗戦を糧に大胆にモデル・チェンジを果たした塾高野球部の今後の活躍が益々楽しみになってきた。

新入部員を迎えて再び約150名の部員を抱える大所帯となる「来者勿拒」の塾高野球部、施設面では決して恵まれた環境とは言い難いが例年のように指導陣が知恵を振り絞っての効率的な練習が行われることであろう。甚だ気の毒なことではあるが、新1年生部員はこの時期恒例となってしまったライト・フェンス外側からの試合見学であった。

やはり例年この時期、新入部員を1人前の塾高野球部員&塾高生にするため3年生の3人が「新人監督」に名乗りをあげてくれたそうである。これは3年生の集大成ともいえる夏の大会はおろか春季大会を前にして選手を引退することを意味する。メジャー・マイナーに係わらす選手の皆さんは彼等のためにも頑張って頂きたい!

≪2009/04/12 春季大会に向けて最後の練習試合@日吉台≫

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April 09, 2009

Practice scenery

kieo_high_logo2春季大会の組み合わせ抽選の日、時間の都合をつけて放課後の日吉台にお邪魔した。フリー・バッティング練習と守備・走塁練習の途中まで見学することができた。


試合日程と予想される主な対戦候補は以下の通り。

3回戦   4月18日(土) 俣野 11時
横須賀総合

4回戦   4月19日(日) 保土ヶ谷 10時
川崎北vs海老名の勝者

準々決勝 4月25日(土) 保土ヶ谷  11時
(桐光学園、光明相模原、関東学院六浦、鎌倉)

準決勝   5月 2日(土)  保土ヶ谷  11時
(日大藤沢、横浜隼人、神奈川工、武相)

決勝    5月 3日(日)  保土ヶ谷  13時
(日大、桐蔭学園、横浜創学館、横浜、東海大相模)


≪2009/04/09 練習風景@日吉台≫

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April 05, 2009

Start over again

kieo_high_logo2先月末、未だ甲子園では選抜の試合が続いていた最中に塾高野球部は春・夏に向けての再スタートを切っていた。始業式までの残り少ない春休み期間中に日吉台球場では再編成したチームの練習とビジター・チームを迎えての練習試合が行われていた。入学式後の練習試合では新たな戦力の一端を垣間見ることもできた。

選抜出場決定後、期待と高揚感を胸に日吉台へ向かうのも決して悪い気分ではなかったが、それはもう過ぎ去ったこと。普段の落ち着きを取り戻した日吉台球場であるが、新たな目的地に向けてSail onしたチームでは春季大会(組み合わせ抽選は4月9日、塾高は18日3回戦から出場予定)のベンチ入りを目指した厳しい競争が繰り広げられていた。乞う、ご期待!


≪2009/04/02 塾高@練習試合フォトアルバム≫

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≪2009/04/03 塾高@練習試合フォトアルバム≫

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≪2009/04/05 塾高@練習試合フォトアルバム≫

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