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June 28, 2007

Gypsy Carnival - Kiboh

赤と黄の複色(strawberry-red with a butter-yellow)のバラ「希望」は日本の京成バラ園の鈴木省三氏によって作出された。放っておいても樹高はあまり高くならず半横張り性の樹形で、葉は暖色系の深い緑で光沢があり美しい。微香と紹介されているが、実際には殆ど香りは感じられない。世界的にはフランスのメイヤンによって広められたようで、紹介された年にはヨーロッパ各地でアワードを受賞し、現在でもヨーロッパにおいては人気品種だそうである。

1986年に紹介されたこの「希望」は国際的にもそのまま「Kiboh 」という名称で登録されているが”Gypsy Carnival”という別名も持っている。その親となった「輝き」から6代遡ると”Persian Yellow”という17世紀初頭に作出された、或いは19世紀前半に発見された、と言われている黄色い古バラに辿り着くことができる。

【Kiboh】Bred in Japan (1986) by Seizo Suzuki

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June 23, 2007

The system of exempting students from paying tuition due to the baseball

西武ライオンズの早稲田大学硬式野球部部員への裏金問題に端を発し、専大北上高校野球部の運営がメディアによって暴きだされ、これまで黙認していたとしか思えない高野連が野球憲章違反とした「野球特待生問題」はこの春の高校野球界を大いに賑わした。当の高野連は夏の選手権大会(甲子園)の前に禊ぎのつもりで処分を下したのだが、世論や文部科学大臣・官房長官発言によって大幅なトーンダウンを余儀なくされ、結局は問題解決先送りで実質的な現状是認状態となった。(「野球特待生制度」をそのまま各校による「奨学金制度」にスライドさせただけ)

そして、あれほど野球憲章は頑なに守ると言っていた張本人が、『高野連会長、「特待生禁止条項」見直しの可能性に言及』(讀賣新聞、6月22日)

この変化の原因は世論というよりは、『特待生制度、公正な運用図り容認を…自民が提言』(讀賣新聞、6月21日)が大きな引き金となったようである。

全くプリンシプルを持たない当事者能力に欠けた高野連という組織にも呆れるが、年金問題ですったもんだしている国会を尻目に自民党では「高校野球特待生制度問題小委員会(塩谷立委員長)」なるモノを立ち上げたらしく、随分とヒマな国会議員達もいるものである。こんな様子を見ると、議員定数半減論には大いに説得力があると感じざるを得ない。

以前のエントリ”No principles, a wandering organization”の中でも述べたが、野球を含めた特待生制度の採用は私学の場合はその判断に委ねられるべきであると考える。但し、これはスポーツ特待生制度に個人的に賛成という意味ではない。世論としては少数派と思われるが、私は寧ろ野球を含めたスポーツ特待生制度には反対である。何故なら、「他のスポーツではOKなのに、何故野球だけがNGなのか?」とか「経済的問題で才能を埋もれさせるのは可哀想、勿体ない」など、いかにも説得力のある意見のように見えるが、現在のスポーツ特待生制度とは学校経営の施策の一つであることを忘れてはけない。古いと言われるかもしれないが、高等学校とくに普通科の第一義的な存在理由は社会に出たり上級の学校に進むための教育機関であると考える。

特に高校野球においては特待生制度は、それによってその後の野球人生を開花させた選手は非常に希な存在であり、殆どの場合は保護者への経済的負担を掛けなかったというメリットを除くとその後の人生にネガティヴな陰をもたらす可能性が多いように思われる。(勉強そっちのけで野球漬けの高校生活、勝利至上主義のプレッシャー、ベンチ入りから漏れた挫折・・・)

若いうちから競争社会における「勝ち組」「負け組」という鮮明な格差体験をするのも一概に悪いことではないのかもしれないが、逃げ道を見いだせない挫折感を高校生時代から味わうのは如何なものであろうか?

諸外国に目を転じてみると、日本のスポーツ特待生制度に相当するのもは中国・韓国くらいにしか見あたらない。但し、中国のスポーツ特待生制度は日本以上に専門性に特化しており、その進むべき進路も全く違って職業体育学校ということになる。米国のハイ・スクールにおいてはスポーツ特待生制度は存在しておらず、奨学金を受ける理由は純粋に保護者の経済的状況によるものであり、スポーツの実績による援助は一切禁止されている。入試の際に経済的援助を望む場合は、第三者機関によって生徒の名前や体格も伏せられて審査される。

クラブ・スポーツが主流であるヨーロッパにおいては、高校で行っているスポーツは殆どがいわゆる同好会レヴェルのものであり、当然学校によるスポーツ特待生制度は存在しない。英国では高校・中学レヴェルで一部の学校がスポーツ特待生制度に類する仕組みが導入されているが、それでもせいぜい学費の20~30%の援助である。

教育機関である高等学校にトップ・レヴェルのスポーツの一部が組み込まれた我が国の特殊事情が生み出したスポーツ特待生制度、その功罪を世論に流されず頭を冷やして良く考えてみる必要があることだけは確かである。走り出したものは止められない、ではあまりに知恵が無さすぎる。

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June 20, 2007

A great aspiration to become a winner

kieo_high_logo2選手権神奈川大会の初戦まで1ヶ月を切った時点で我らが塾高野球部は東北遠征を敢行した。移動時間は3月の高知遠征に比べれば短いものの、やはりかなりな強行スケジュールであった。関東大会以降、これまでの練習試合においても大いに成果を上げてきたようであるが、今回の東北遠征はそれを上回る大きな収穫を掴んだように見える。

キャプテン伊場くんを中心とした打撃陣は相変わらず好調を維持しており、これまで公式戦ではなかなかお目に掛かれなかった選手諸君の台頭もあり、寧ろ大会前に一旦スローダウンをしたほうが良いと思われるほどである。エース田村くんは全国屈指のレヴェルの好投手と対峙しても一歩もひけをとらない投球を披露してくれ、只野くんそして1年生投手白村くんも順調な仕上がり振りを見せてくれた。試合展開によっては短いイニングをリリーフできるピッチャー陣の目処も立ってきた。

関東大会の甲府商業戦で突きつけられた宿題ともいえる、好投手との対戦においても我慢して1点を獲りにいき最終的に勝ちきるという試合運びも経験できた。日吉台では経験できない広いグラウンドで実戦での守備を体験できたこともこの遠征の一つの成果であろう。

大会まであまり時間は残っていないが、これからの練習試合を含めて選手個人及びチーム(サポート・チームも含めて)として細部のブラッシュアップはかり、これまで同様のチャレンジャー精神で7月15日の初戦に臨んで頂きたいものである。失うものは何もないのだから!

この時期何よりも大切なことは、とにかく怪我をしないことである。

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June 13, 2007

The first rose in space

”Overnight Scentsation”は香りのない品種が殆どのミニチュア・ローズのなかでは取りわけ強いフレグランスを有する珍しいバラである。花もミニチュア・ローズとはいえない大きさがある。この特徴ゆえに”Overnight Scentsation”は1998年にスペースシャトル「ディスカヴァリー」に搭載されて、向井千秋氏による無重力空間での香りの採取実験に供され、”The first rose in space”という称号を得る栄誉を受けた。宇宙での香りの分子配列は地上のものとは異なり、より濃厚に香ったそうである。この”Space rose”と名付けられた香料を元に商品化されたのが資生堂の”ZEN”という香水である。

一夜の成功によるスター誕生を意味する”Overnight Sensation”と香りの”Scent”を引っ掛けた、センスある洒落た命名をしたものである。Nor'Eastはこの”Overnight Scentsation”の他にScentsational Fragrant Minisとして幾つかのミニチュア・ローズを作出している。

【Overnight Scentsation】Bred in United States (1990) by Saville (Nor'East Min Roses)

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June 06, 2007

A Supernova

塾野球部は奮闘むなしく残念な結果に終わったが、斎藤効果はあったにしてもエース加藤くんを中心とした大活躍で久々の大盛況の慶早戦、心からの感謝と称讃を送りたい。

20070605_okuhashi1_1昨日の立教との新人戦、延長10回満塁ホームランでのサヨナラ負けという情けない結果に終わったが、一番の収穫は噂の新人ピッチャー奥橋勇斗くんのピッチングを観ることができたことである。

岡山城東出身の奥橋くんは187cm88kgの大型ピッチャーで、岡山県大会では関西高校に敗れ甲子園一歩手前までいったという実績の持ち主である。右投げ・右打ちの典型的なエースで四番というタイプの選手。

20070605_okuhashi2_1同点での7回裏にマウンドに上がり、いきなり148Kmの速球を連発したときにはスタンドのあちこちから「お~っ」という驚きの声が上がった。日吉の下田Gで彼がネット裏で観戦している姿を見たことはあるが、実際にその投球に接するのは昨日が初めてだった。おそらく、春のオープン戦でもマウンドに上がったことはないと思われる。打席では結局三振を喫したが、その豪快なスイングは佐藤翔くんにも劣らないパワーを感じた。

20070605_okuhashi3_1コントロールは未だこれから磨く必要はあるだろうが、その球威は並のものではなく、高めの球で空振り三振を取れるピッチャーである。

素人見解ではあるが素質は斎藤佑樹をはるかに上回るものを持っていると感じた。もしかすると、藤田元司さん、渡辺泰輔さんクラスの大エースに成長するのでは?という予感さえする。たまたま昨日いらしていた渡辺泰輔大先輩も絶賛しておられた。

勝利という結果は残せなかったが、塾高出身の山口くん・長谷くん・谷地くん・竹内くんを神宮のグラウンドを観ることを出来たのも収穫であった。(玄ちゃんが勿論先発キャッチャー)

夏の塾高の新一年生ピッチャー白村くん、そして秋の大学のリーグ戦での中林くんの復活とともに大きな楽しみが増えた。

20070605_imura1話が前後して申し訳ないが、この試合の先発投手は中林くんと同期の居村(桐朋出身)くんだった。彼のピッチングは昨年の新人戦やこの春のオープン戦でも既に何度か観ている。この試合では確か6回途中まで2安打(4四球)。ボークやバッテリ・エラーで失点をしたが、テンポ良く投げ込んで三振も4個奪うナイスピッチング。

20070605_imura22ストライク後の決め球も持っているので、コントロールの精度に磨きをかければ秋のリーグ戦デビューも期待できる。球速や球威だけが良いピッチャーとしての条件ではない。居村くんは高校時代は全国にその名を轟かせた投手ではないが、このような選手が練習と努力と工夫で神宮のマウンドに立つ姿を観ることが出来るのも塾野球部の大きな楽しみの一つである。ガンバレ裕平!

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