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May 11, 2007

No principles, a wandering organization

blogを放置して約半年、某SNSの日記も3ヶ月間も更新せず。リアルとヴァーチャルな世界を上手くバランスを取ることは難しい。言い訳はさておき、話題はやはり野球のことで再開したい。

20070505塾高野球部の現チーム、昨年の秋季大会ではよくもこれだけミスが出るという試合を展開し、終盤になんとか追いつき延長戦にもつれ込んだが最後はやはり決定的エラーの失点でベスト16で終わった。その後秋季大会を制覇した桐光学園との練習試合では、野球の質の圧倒的な差を見せつけられた。この3月の練習試合でも、春季大会はおろか夏の選手権大会への視界不良状態であったのだが、マネージャ陸平くんの抜群の籤運を活かすべく一試合毎にチーム力を上積みしていき、特待生問題での影響もあったのだが何と47年振りに神奈川春季大会での優勝を勝ちとった。これは塾高野球部の歴史に残る快挙である。長く辛い冬の練習は無駄ではなかったようである。(左は塾高の掲示板に貼ってあった報告。一番大きい字、何て読むの!?)

決勝戦での外野守備など未だ克服すべき課題を持っているチームであるが、19日からの関東大会における公式戦での経験値を糧に45年振りの夏の甲子園出場を目指して、一層のチーム力向上への期待が膨らむ。

一方、リーグ優勝&日本一を目指している塾野球部は立教戦は2連勝と順調な滑り出しをしたものの、苦手明治に連敗し現時点では自力優勝はなくなった。来る法政戦に2連勝し、立教には明治戦で頑張ってもらい・・・、と少々他力本願ではあるが慶早戦での優勝争いという展開になれば・・・。

塾高の春季大会の試合と日程が重なっているため、今シーズンは全試合観戦とはいかないのだが、東大相手とはいえエース加藤くんや相澤くんには復調の兆しが見えたようであるし、2005選抜ベスト8の中林くんは立教戦ではリーグ戦デビューを果たし、東大戦を初完投・初完封で現時点で奪三振1位・防御率2位と将来のエースとしては上々の成績。関西学院から進学し新1年生で唯1人ベンチ入りを果たしている青山くんの初打席の代打2ランHRと東大戦での2ランHRは見事としか言いようがない。

この冬、腰の手術をした副将松橋くんの元気な姿を慶東2回戦で観ることができた。ファースト守備とちょっと勿体ないポジションであったが、怪我をしないよう頑張って頂きたいものである。同じ試合での副将青池くんのライト・ゴロの守備は面目躍如と言ったところ。

さて、塾野球部関連の話題はこのくらいにして、迷走する組織、高野連の話題。

西武裏金問題に端を発した専大北上野球部における野球特待生制度が表沙汰となり、これを日本学生野球憲章13条に違反する行為として今回の高野連の『特待生問題』のドタバタ騒ぎが始まったわけである。高野連がこれまで黙認していたと言わざるを得ない野球特待生制度を各地での春季大会開催の真っ最中にその有無を加盟校に申告させた結果、全国で376校にその存在が確認された。高野連は野球特待生制度の解除、当該選手の5月中の対外試合参加禁止、野球部長の解任などのペナルティを決定した。

しかし、高野連は5月10日に「救済措置」として称して、先の決定を殆ど覆し実質的に野球特待生制度の現状追認した。これは脇村高野連会長が強く否定をしているが、メディアを含めた世間からの批判や文部科学大臣の口先介入が原因としか考えられない。この野球特待生制度を禁止した学生野球憲章の現状での妥当性は置くとして、高野連は組織というよりは単なる烏合の衆という誹りを受けても仕方がない迷走ぶりである。

恐らく、高野連としては最大のイヴェントである選手権大会(夏の甲子園)を無事クリーンなかたちで迎えたいと、形式的な「禊ぎ」のつもりで野球特待生制度の排除を行う目論みであったのだろうが、振り上げた拳をおろせない状態と言わざるをえない。正にその場凌ぎを行っているだけである。

高野連の組織としてのお粗末さはその下部組織ともいえる各都道府県高野連との関係においても明らかである。例えば神奈川高野連の場合、役員30人のうち8人が野球特待生制度を実施していた学校から出ている。悪法かもしれないが、この人達が野球憲章を理解していなかったとは俄には信じられないし、もしそうであるとすれば余りにお粗末と言わざるを得ない。もしこれら役員が現場も預かる立場として、この野球特待生制度を禁止した憲章が現状にそぐわないと考えていたのであれば、何故これまでそれを撤廃する提言やアクションを起こさなかったのであろうか?「みんなで渡れば怖くない」という発想だったとすれば、ルールの下に試合をする野球人の振る舞いとしては大顰蹙以外なにものでもない。

さて、この特待生制度(学業によるものも含む)であるが個人的には私学の場合は、採用するしないはその学校の自由であると考える(但し、私学の運営には税金も使われているわけで納税者のコンセンサスも必要であると思う)。メディアやネットでは特待生制度なしでは「経済的事情で野球の才能が摘まれてしまう」とか「他の競技では認められているのに、何故野球だけが?」という論調が目立つが、この特待生制度に関するコストの問題に触れている論を殆ど見たことがない。

私学経営において、入学者を惹きつけ確保するための方法は色々あると思うが、外部から見て端的に分かり易いのが進学実績とスポーツ(や芸術)による実績であろう。野球人気が低落傾向にあるとはいえ、未だ国民的人気スポーツ・イヴェントの一つである高校野球・甲子園での活躍ということがその難易度は別にしてその学校の名を上げる手段であることには間違いない。特待生制度とはこの延長線上に位置づけられるもので、その学校法人の趣味やヴォランティアで行われてるわけではない。学校間の生徒獲得競争は少子化が益々拍車をかけるのは火を見るより明らかである。

学業を含む特待生制度のコストは決して「只」ではないということを理解しておく必要がある。特待生制度を賄う費用は他の生徒・保護者が納める入学金・授業料などが源泉となっていると考えるのが妥当であろう。学校法人が経営上、特待生制度を行うのであるなら、予め「皆さんの入学金・授業料の一部が特待生制度に使われます」という一文が受験・入学前にオープンにされていないと、これは甚だアンフェアなことになる。

これまで、野球に限らず幾多の才能が特待生制度によって育まれてきたのは事実であろうが、「野球選手が高校に通っている」よりも「高校生が野球をやっている」方が臍曲がりな店主にとっては余程好ましい。尤も、アメリカのカレッジ・スポーツのようにハイ・リスク/ハイ・リターンの徹底した競争主義でやっていくという考え方もあるが、中途脱落組の末路は非常に悲惨であることも事実である。

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Comments

さすがフラマンさん...良い論調ですよ。全く高野連の組織が硬直化している。多くの消え去った名門企業と同じ。
中心のキャッチャー役が悪い。六大学のゼネラル何とか名乗っている老害と同じ、私物化している。今日はこれから中等部の練習を見に...
夜は早稲田応援団の元監督に誘われてジャズライブ忙しいよ...

Posted by: masuda hiroshi | May 12, 2007 at 11:58 AM

Massy先輩、コメントありがとうございます。時代遅れとか現実的ではない石頭との批判を受けても、その意志を貫き通すなら組織としてそれなりに評価もできるのですが・・・。

弱きを挫き、強きに阿る組織としては、世間の批判よりも大臣の発言が変節の直接的原因でしょうね。各校から出ている県連などの役員も、その当事者意識と責任感があるとは全く感じられません。高野連の指示通り大会運営をするだけなら、アウトソースでもした方が余程マシだと思います。

Posted by: Flamand@擬藤岡屋日記 | May 12, 2007 at 12:36 PM

Flamandさん

更新気がつきませんで失礼いたしました。なかなかブログを更新し続ける、というのは大変なことなんですよね。そして僕も経験ありますが、いったん書くのを休んじゃうと、だんだん書くのが億劫になってきたりして、次の更新に気力が向かわなくなったりもするんですよね。

でも、Flamandさんのブログ、楽しみにしています。夏、もう一度また固い握手を交わすことが出来るように、ご一緒に楽しんで応援していけたら嬉しいです。関東大会も神宮も楽しみですね。

Posted by: ポポ | May 12, 2007 at 03:04 PM

自分のblogはサボって、他人様のサイトへのコメントでお茶を濁していたのですが・・・。ちょっと気合いを入れて復活しようと思います。

塾高の野球は例え練習試合でもつい肩の力が入ってしまいますが(笑、一敗も出来ないという切迫感こそありませんが塾野球部の試合も非常に楽しみにしています。野球での結果はともかくとして、大学の部員の皆さん(特に上級生)の野球人としては下より、社会に飛び立つ前の塾生としての意識の高さには感心しています。この年代の2~3年は、少年から大人に飛躍的に成長する可能性を秘めた時期なのですね。(全てとは言いませんが(笑。

その意味で、塾高→大学と7年間の選手の成長を追いかけることが出来る幸せを感じている今日この頃です。ゲーテなどのBildungsromanを読む楽しみにも似ています。

これまで楽しませた頂いた御礼の意味で、撮り溜めた写真のアップロードという大仕事がまだ残っています(苦笑。

Posted by: Flamand@擬藤岡屋日記 | May 12, 2007 at 04:17 PM

とてもいい写真ですね。下級生が書いたのか、陸君が書いたのか、それとも選手の誰かが書いたのか・・・。いずれにせよ、47年ぶりという歴史を塗り替えた優勝なのに、この手書きの文化祭的な臭いをプンプンさせる公示、というアンバランスがなんとも塾高らしくていいですね。

「球場はほぼ満席」にはちょっと突っ込みたくなってしまいますが、でも、保土ヶ谷だったら応援席は満席だったですものね。「次の目標は関東大会優勝である」を実現するために、遠慮なく暴れて欲しいものです。

Posted by: ポポ | May 19, 2007 at 12:30 AM

アメフトの神奈川決勝戦を観戦しに行ったとき、正面玄関左側の掲示板で発見したのでスナップしてきました。

それにしても、本文中はちゃんと書けているのに、肝心のタイトルが・・・、詰めが甘い!(爆。

Posted by: Flamand@擬藤岡屋日記 | May 20, 2007 at 07:52 AM

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