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December 01, 2005

Don't tell a lie which sound like the truth!

このエントリのタイトルはある仮定の上に基づくものなので、予めその点はご留意を頂きたい。ある意味、これは自戒の念を込めた内容でもある。

frog最近はあまり遭遇しなくなったが、かつて「茹でガエル現象」という言葉がビジネスを中心に盛んに使われていた(現在でも、この「茹でガエル」をキーワードに検索をかければ、膨大な数のサイトがヒットするが)。これは、カエルを熱湯に放り込めばその熱さを感じて飛び出してくるが、適温の水中に入れてから徐々に温度を上げていくと熱さを感じることができずやがてそのまま「茹でガエル」になってしまう・・・、ということをぬるま湯体質での変化対応能力の欠如に対して危機感を喚起する例え話としてよく引用された。如何にも説得力のある例えであり、多くの人を納得させてきたと思う。

しかし、以前から「徐々に上昇する湯の中でカエルはホントに茹で上がってしまうのか?」という疑問を持っていた。そこでネット上で調べてみると、Urban Legends Reference Pagesというサイトの中でこんなページを見つけた。ようするに、ここではこの「茹でガエル」とはいわゆる都市伝説(Urban Legends)の一つで、そんなことは生物学的に実際にはあり得ないと以下のように断じている。

The legend is entirely incorrect! The 'critical thermal maxima' of many species of frogs have been determined by several investigators. In this procedure, the water in which a frog is submerged is heated gradually at about 2 degrees Fahrenheit per minute. As the temperature of the water is gradually increased, the frog will eventually become more and more active in attempts to escape the heated water. If the container size and opening allow the frog to jump out, it will do so.

このサイトの情報が全面的に正しいという確証はなく実際に自らこんな実験をしたこともないので真実は解らないのだが、もしこれが事実だとすればこの「茹でガエル」を根拠にした論は俄に胡散臭くなると感じるのは店主だけであろうか?例え真実ではないにしても、多くの人間を納得させる「上手くできた嘘」を根拠に論を展開することに何ら問題はないという反論もあるかとは思うが、かつてサイエンスやテクノロジーの端っこを囓ったことがある店主の場合、「ハイ、そうですか」と簡単に首肯する訳にはいかない。

もし、この「茹でガエル」実験をされた方がおられれば、その結果を是非ともご一報願いたいものである。

P.S.
かつて、高校の生物の授業では何故か毎週解剖実験があった。幾多のカエル達をあの世に送った罪深き過去を持つ店主の場合、これ以上のカエルを犠牲にするわけにはいかない!(合掌)




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Comments

この手のウソ話で有名なものでは、「電子レンジのネコ」があります。たぶん「茹でガエル」もウソなのでしょう。確かに冷えた体で風呂桶に飛び込むときには、それほど熱くない湯でも熱く感じますが、慣れてから追い炊きすると高温でも入れるということはありますが。

不思議なのは、「ぬるま湯体質の危機喚起」と「茹でガエル」がどのように結び付いたのかということです。「茹でガエル」が事実として以前から有名なら話はわかるのですが、そうではないとなると、「ぬるま湯体質の危機喚起」を考えた人の創作なのでしょうか?

「茹でガエル」が「ぬるま湯体質の危機喚起」を考えた人の創作で事実ではないなら、これがカエルの生態的事実として独り歩きすることは非科学的で問題になるでしょうが、仮に例え話の「カエル」を架空の動物、あるいは横丁の風呂好きの熊さんにでも置き換えたなら、問題はないように思えます。つまり実際にいるカエルという動物を使ったために問題が変な方向に向かい、胡散臭くさえ感じられるようになったのですが、この例え話の本質はそこには存在しないようにも見えます。

Posted by: だぽ. | December 01, 2005 at 03:26 PM

だぽ.さま

現役Scientistからのコメント、ありがとうございます。流石職業柄か展開がロジカルですね(^^ゞ。そうやって、「未だ、甘いね!」とか言って学生をいぢめているんでしょうね(^。^)。ワタシの場合は単に懐疑心(猜疑心?臍曲がり?)が強いという性格のため、疑問を持っただけです。

Posted by: Flamand@擬藤岡屋日記 | December 01, 2005 at 05:20 PM

いや、私もかなり疑い深いのです。世の中、あたかも「通説」のようになっていることの中には、調べると実はかなりアヤシイものがあるようです。

*私は「オニ」ではありませんので、念のため。

Posted by: だぽ. | December 01, 2005 at 07:31 PM

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