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December 24, 2005

Christmas Bowl XXXVI ~ Keio High Unicorns vs. Osaka Sangyo Univ. High Fightin' Angels

塾高ユニコーンズ、日本一!


uniimageKeio High Unicorns 17 vs. 14 Osaka Sangyo Univ. High Fightin' Angels

1Q2Q3Q4QTotal
Keio High Unicorns770317
Osaka Sangyo Univ. High Fightin' Angels007714

我が塾高ユニコーンズは、アメリカンフットボールの高校日本一を決定する第36回クリスマス・ボウルにおいて12月24日(土)に関東代表として関西代表の大阪産業大学付属高校ファイティング・エンジェルスを味の素スタジアムに迎えて対戦した。ユニコーンズは前回関西学院高等部ファイターズと優勝を分け合った22年振りの出場で、一方ファイティング・エンジェルスはユニコーンズの雌伏期の1999年から4連覇を果たした強豪チームである。これまでの試合経過のスタッツを見ても、ユニコーンズは日本一を狙うチャレンジャーの立場である。

春の選抜甲子園や夏の選手権神奈川大会決勝で塾高野球部を一緒に応援した同期のTくんとSくんとユニコーンズの日本一の瞬間に立ち会おうと味スタで待ち合わせ。試合開始前に、これまで何度も同じ試合で応援していたがご挨拶できずにいた”がんがれ日記”のポポさん、そして”元吹奏楽部員応援記 ”のTakakiさん(こちらは吹奏楽の応援演奏への頼もしい助っ人)と初めてお目に掛かりご挨拶させて頂いた。ポポさんは全くの初対面であったが、Takaiさんは「以前からこの方だろうな?」と勝手にアタリをつけていた方であった。2日後に定期演奏会を控えた吹奏楽部の面々はOBのサポートも受けて日陰で寒風吹き荒ぶ中、終始熱い応援演奏を繰り広げてくれた。今回は清水くん率いる應援指導部と女子高バトン部もメインスタンドを埋めた塾高応援席を大いに盛り上げてくれた。競技こそ違え我が応援席は、春の選抜甲子園を再現したような状況で、雨は降らなかったが厳しい気象条件まで関西高校戦とそっくり。まさか試合展開まで同じようなパターンになるとはこの時点では想像もしていなかったが・・・。

オープニングセレモニーで鳩山由紀夫夫妻によってコイントスが行われ、これに勝ったユニコーンズはレシーヴを選択した。1Qの試合開始早々QB#5青樹からのパスを受けたWR#81芳賀が快足を跳ばし、相手陣ゴール直前まで入りこむ。そして3プレイ後にQB#5青樹のTDパスをエンドゾーン左隅でWR#9笹谷がナイス・キャッチ!トライフォーポントも決まりユニコーンズがアッサリと7点先取。

2Qでもユニコーンズのオフェンス・ディフェンスは高いモメンタムを維持し、着実に相手陣に攻め込み残り4分21秒のサードダウンでQB#5青樹からWR#81芳賀に短いTDパスとその後のトライフォーポントも決まり、7点追加し14対0に。2Q終了前には、ファイティング・エンジェルスに攻め込まれるもDL#76齋藤の強烈なタックルに相手がファンブルし、それをDB#24瀧澤がリカーヴァし攻撃権がユニコーンズに移る。残り時間が僅かだったので、ユニコーンズOBと思しき人から「時間使え!怪我するぞ!余計なことするな!」と声が掛かるが、そのまま前半戦を終了。

同期でかつてユニコーズ・キャプテンを務めていたMくんがハーフタイムに我々の席に来てくれて「このままじゃ終わらないよ!相手は前半は機能しなかったオフェンスの修正を必ずかけてくる。それに前半は塾高側にラッキーがいくつもあったし・・・」と流石に成績優秀者であっただけのことはある冷静な解説をしてくれた。お陰で我々3人組は、後半への心の準備完了。

ハーフタイムでの演奏してくれた浦和学院のブラスバンドは流石に全国レヴェルの見事なパフォーマンスで、我が塾高吹奏楽部の連中もその演奏に注目していたようだ。

後半は残念ながらMくんの予想・解説が見事に当たり、やはり関西の強豪チームである関西学院ファイターズを決勝戦で延長タイブレークで破り勝ち上がってきたファイティング・エンジェルスの底力を見せつけられることになる。3Q開始早々こそ、ユニコーンズ・ディフェンスは相手のトリック・プレイを見破り阻止するが、1年生QBも自らスクランブルで状況の打開を図り、ロングゲインを含めてじりじりとユニコーンズサイドに攻め入ってくる。そしてゴール前からの4thダウンで、QB自ら走り込みTD。TFPも決まって、14対7に。

4Qでも、モメンタムはファイティング・エンジェルス側にあった。しかし、Mくんが心配していた「幸運の女神」は最後までユニコーンズに微笑み続けてくれた・・・。前半は相手の攻撃の芽をことごとく摘み取っていたユニコーンズ・ディフェンスもしばしばトリック・プレイやラン・パスに破られ、ユニコーンズ・ゴール前からやはりQBが右に走り込みTDラン。TFPも決まって14対14の同点に!この時点で残り時間4分29秒。ファイティング・エンジェルスの1年生QB、恐るべし。

どの時点で起きたのかは、メモを取り忘れたので定かではないが、止まるべき時計が止められず審判によって戻された。これがあとあと効いてくる伏線となった・・・。応援席には22年前と同じ、「両校優勝」を容認する雰囲気が漂い始めた(我々だけかも?)残り1分を切ってのファイティング・エンジェルスの攻撃で代わったQBのパスが何とDB#20高田の手に収まり、インターセプトで我が方にターン・オヴァー!!

残り時間42秒でユニコーンズの最後の攻撃は始まる。QB#5青樹は強烈なサックを喰らい、ロスする。正直この時点では会場の殆ど全員が「両校優勝」を意識していたであろう、フィールドにいたユニコーンズの選手たちを除いて。2ndダウン17でQB#5青樹から放たれたをパスをWR#10小鹿がキャッチし、大きなゲインを得る。その後、WR#34松本、WR#9笹谷へのパスが連続して決まり、相手ゴール前4ヤードに迫る。ここで、QB#5青樹の信じられないような冷静なプレイが出た。ボールをスパイクし残り2秒で時計を止めた。そこで、神奈川決勝の法政二高戦では失敗したK#21菊岡のキックに全てを賭ける。スナップされたボールをホルダーがジャックルした瞬間、塾高応援席からは悲鳴があがる。しかし、K#21菊岡は委細構わずキックし、ボールは低い弾道を描いてゴールバーの上を超えていった。アニメ「アイシールド21」も真っ青な、劇的な幕切れに我が応援席の悲鳴は一瞬にして歓声に変わり、歓喜の渦と化したのは言うまでもない!!

試合が終了して冷静になって考えてみると、ファイティング・エンジェルスの信じられないようなミスや3つのターン・オヴァー、残り時間が僅かでも「両校優勝」を良しとせず果敢に、結果インターセプトされたパスを投げたこと(これはこれで立派)など数々の「幸運」に助けられたユニコーンズの勝利であった。まるで、今年の塾体育会が味わった全ての「不運」を帳消しにするようなクリスマス・プレゼントをサンタならぬ幸運の女神に頂いたようなものである。

だが、しかし、昔から言われているように、努力しない者には幸運の女神は決して微笑まないのも事実である。戦前は巷間ファイティング・エンジェルス優位が伝えられたいたが、コーチの皆さんが140ページに及ぶ資料を作成しそれを自ら消化してチャレンジャー精神でプレイし、見事日本一を勝ち取ったユニコーンズ!ほんとに頼もしくも素晴らしい後輩たちである。日頃の精進なしでは、あの劇的な勝利のお膳立てをしたQB#5青樹の判断や悪条件にも拘わらずキックをしたK#21菊岡の精神力をあの大舞台で発揮することはできなかったであろう。このチームを仕立て上げた、田代キャプテンを中心とした選手諸君、玉塚監督、コーチ・スタッフ、学校関係者、OB、父母会(ママコーンズ?)の皆さんには心からのおめでとうと塾高OBとしてビッグなクリスマス・プレゼントを頂いた感謝の念を捧げたい。

なお、最優秀バックス賞・三隅杯はQB#5青樹、最優秀ライン賞・安藤杯DL#76齋藤、敢闘賞にはファイティング・エンジェルスのRB上野が選ばれた。

願わくは、この「頂点に立つ」感激を近い将来、塾高野球部を始めとして塾体育会のクラブに味わってもらいたいものである。そして、塾高ユニコーンズの皆さんには、現在再建途上の大学ユニコーンズで更なる上を是非とも目指してもらいたい。

試合終了後、塾高野球部が夏の甲子園行きを逃した選手権神奈川大会決勝戦後シオシオと無言で引き揚げた同じ3人組はにやけながら足取りも軽く家路についたことは言うまでもない。応援に来ていた、やはりユニコーンズOBのTくんが共通の友人Yくんに日本一を報告していた時、携帯電話ごしでも涙声になっていたことが解ったとか。




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Comments

素晴らしいゲーム。素晴らしい記事。皆さんお見事。それにしても、アメラグも応援指導部も凄い人数。大学野球部のある監督が「部員が多くて練習できない」なんて言っていたけれど、考え直さなくては...ブラバンの定期演奏会のドリルなんて見たら、「スクイズ」の失敗なんて出来ないよね。兎に角各部が奮闘嬉しい限り...陸上、水泳頑張って欲しいね。

Posted by: Massy | December 28, 2005 at 08:28 AM

Massy先輩

拙文をお読み頂き、コメントまで頂戴し恐縮です。

正直言ってワタシは塾高野球部、アメフト部の俄ファンではありますが、これ程の感動と勇気を頂けるとは夢にも思っておりませんでした。これも、先輩たちが築かれてきた伝統と単にそれを墨守するだけでなく改革・革新を行い現在まで繋いできた皆さま方の貢献の賜だと思います。守るべきことと変えるべきことのバランスをとることの重要さを痛感しております。

個人的にはMassy先輩が仰るように、エリート・アスリートだけを集めた塾体育会になって欲しくはありません。今時、古い・堅いと言われてしまうかもしれませんが、学生・生徒の本分はやはり学業であるべきです。現在でもこの良き伝統が守られていなければ、小職がこれほど今年の塾スポーツの活躍に熱中したとは思いません。

外から批判・揶揄されようとも、塾体育会の「来るものは拒まず」という良き伝統は、「守るべきこと」の一つだと信じております。

寒さ厳しき折、先輩のおかれましても、お身体にお気をつけ頂き、よき新年を迎えられんことを祈念しております。

今後もよろしくお願い申し上げます。

Posted by: Flamand@擬藤岡屋日記 | December 28, 2005 at 02:45 PM

Flamandさん

先日はどうも有難うございました。1年間、いろいろとブログでやり取りしていたFlamandさんとお会いできてとても嬉しかったです。観戦記、僕はなかなか誰がどうしたのかまで記録できないことが多かったのですが、Flamandさんの観戦記はとても詳細に書かれていてびっくりしました。野球もアメフトもそうですが、俄ファンとおっしゃられるFlamandさん、状況説明も大変お詳しく、いつも素晴らしいコメントを読まさせていただいております。
ハーフタイムのMさんのコメントは重みがありましたね。アメフトの奥深さというか、相手の手の内を探る戦略、頭脳の勝負戦みたいな所を感じました。もしもあのまま同点だったら同点優勝になったのでしょうか。過去には同点優勝もありましたが、今は決勝点を取るまで延長戦があるんじゃないだろうか、という者もいました。

来年は塾高野球部も是非とも神奈川NO1だけでなく、日本一を目指して頑張ってほしいものですね。今年は本当にいろいろと有難うございました。来年も一緒にいろいろと応援させてください。よろしくお願い致します。

Posted by: ポポ | December 29, 2005 at 12:38 AM

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