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April 26, 2005

Sweet & Bitter Memories

深夜、何か飲み物を求めてコンビニに入る。普段飲んでいるお茶系のペットボトルの棚に向かう途中、やはり普段は無視して通り過ぎるコーヒー系飲料の棚の前でハタと足が止まった。

cool_struttin_なんやら見覚えのある「衣装」を身にまとったカフェ・ラテが・・・。思わず手にとってしげしげと眺めれば、”Off Beat Cafe”と銘打ったBlue Note Recordsとのコラボレーション企画の製品だとか。更新停滞気味のblogのネタを意識したワケでもないのだが、”Cool Struttin'”ヴァージョンのカフェ・ラテを衝動買い(というほど大袈裟なモノでもないが)。

その店には他にフレディー・ハバードの”Open Sesami”があったが、他にもクリフォード・ブラウンの”Memorial”とハンク・モブレーの”Soul Station”があるらしい。実際にこのカフェ・ラテ飲んでみたが、CoolでもOff Beatでもなかったが・・・。

この”Cool Struttin'"にも当て嵌まることだが、ことジャズに関する限り名ジャケットに駄演なしという伝説がある。

当時のイースト・コーストのモダン・ジャズの定番ともいえる名盤がテンコ盛り状態なのがこのBlue Noteの1500番台と4000番台の録音である。とはいうものの、録音年代に幅があることも原因してか、いわゆる当時のメインストリームのハード・バップ一辺倒の演奏ばかりではない。

ジャズ・ロック(死語)の先駈けとなった元天才少年リー・モーガンの”The Sidewinder”、ソウル・ジャズ(これも死語?)のルー・ドナルドソンの”Alligator Bogaloo”、ハード・バップの持つ一種泥臭さから脱却を図ったホレス・シルヴァーの”The Stylings of Silver”、ラテン・ジャズともいえるサブー・マルティネスの”Palo Congo”、当時の前衛派の旗手エリック・ドルフィーの”Out to Lunch”、不思議なムードを醸し出す先の2月8日な亡くなったオルガン・ジャスのジミー・スミスの”House Party”、フリー・ジャズ・ピアニストであるセシル・テイラーの”Conquistador”、ハード・バップ以外の演奏もこうっやて拾い上げだしたらキリがない。

Blue Noteを聴きまくっていたのが、高校生の時代であった。当時はレコード(CDではない!)のレンタル・ショップなどは存在せず、聴いてみたいものがあれば、自分で買う、友達から借りる、ジャズ喫茶に行く位しか方法はなかった。学校帰りに渋谷のヤマハでレコード漁り(必ずしも買うワケではない)したことを想い出す。レコードの貸し借りをしていたジャズ友達だった級友に学校帰り百軒店に何軒かあったジャズ喫茶(現在は絶滅したと思われる)に連れて行かれた時の、オトナの世界に首を突っ込んで何げにIllegalな雰囲気(所謂「不良」)と交わりを持ったような不思議な感覚は今でも鮮やかな記憶として残っている。

当時のBlue Noteの録音で最もよく聴いたのが、ハービー・ハンコック(P)とボビー・ハッチャーソン(vib)のアルバムであった。これは件の友人の薦めによるもので、ハード・バップ定番のコード進行から解放されたモード・ジャズ(マイルス・デイヴィスが起源と思われる)は誰が名付けたのは知らないが「新主流派」と呼ばれ一部の筋では持て囃されたものであり、その清新な息吹を感じさせるパフォーマンスに見事填ってしまった。(e.g. ”Maiden Voyage ”、”Empyrean Isles”、”Speak Like a Child ”、”My Point of View ”、”Happenings”、”Stick-Up!”、”Components”、・・・)

昼休みには学校の図書館でリクエストしたマーラーやブルックナーのシンフォニーを聴き、学校帰りにはゲームセンタのピンボール・マシンで遊んだりジャズ喫茶に通うというカルチャ的に分裂症気味な高校生活を送っていた一時期もあった。(現在はマーラーはともかく、「ぶ」の字はもう沢山・・・)

久しぶりに、渋めなシンプル・トーンを聴かせるソニー・クラークのリーダ・アルバムである件のLPをThorens TD-520とSME 3012R&Shure V15TypeⅣで聴いたことは言うまでもない。




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Comments

トラックバックありがとうございます。
私はフレディー・ハバードの”Open Sesami”のジャケットが描かれたカフェ・ラテを見つけた瞬間、思わず衝動買いをしてしまいました。かっこいいですね。

Posted by: 綿 | April 26, 2005 at 07:01 PM

綿さん、

コメントありがとうございます。

ワタシはBlue Noteのジャケット、好きです。いかにもウェスト・コーストという感じの少々ノーテンキなContemporaryのジャケット(これはこれでOKですが)とは対象的ですね。

Posted by: Flamand | April 26, 2005 at 10:21 PM

すみません、アホなもんでTBをダブルで売ってしまいました。ひとつ削除していただけますとありがたいです。

しかしなぜ、この4つが選ばれたんでしょうねえ。続編はないのか、いろいろと疑問が。

Posted by: at.yamao | April 28, 2005 at 05:16 PM

サブー・マルティネス (Sabu Martinez)
http://music-review.info/article/10771452.html
へのトラックバックありがとうございました。
記事参考にさせていただきました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: ponty | December 21, 2005 at 10:47 PM

pontyさま、

コメントありがとうございます。

サブー・マルティネスの記事興味深く拝見させていただきました。

こちらこそよろしくお願い申し上げます。

Posted by: Flamand@擬藤岡屋日記 | December 24, 2005 at 01:40 AM

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