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August 28, 2004

With approaching autumn

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寝苦しい熱帯夜も去り、颱風接近のためか日中の夏の勢いも盛りを過ぎた今日この頃。行く夏を惜しみつつ(個人的には殆どウンザリだが)秋の気配が感じられるこの時期に打って付けな一枚がミシェル・ルグラン(Michel Legrand)の”The Concert Legrand”。

ミシェル・ルグランといえばフランスの映画音楽の大御所的存在として知られているが、若い頃からジャズにも深くコミットしていた。この録音は今を去ること約四半世紀前にRCAが設立したグリフォンからLPでリーリスされたものだが、このレーベルはあっという間に消えてしまい、そのまま埋もれていたものである。ルグランの生誕70年を記念して2002年に日本において初CD化された。

彼のジャズを聴くのであるならば、先ずは”Legrand Jazz(Michel Legrand meets Miles Davis)”あたりがど真ん中になるのだろう。このアルバムはストリングスを含めて総勢50名以上のビッグ・バンド編成で、一聴するとジャズとイージーリスニングの中間を狙ったという印象を持たれるかもしれない。しかしそこは才人ルグラン、どのトラックも緻密で華麗かつ洒脱なアレンジで聴く者を飽きさせることがない。

全編にルグランの口笛がフィーチャされた”Snowbird Serenade”は独特な焦燥感のある曲想。”Pieces of Dreams”のアレンジはその後Bob JamesやRichard Teeなどによって開花するフュージョンの先駆けとなっている。

個人的な一押しは”Fickle Fingers”で、秋の気配を感じさせるストリングスのピチカートと「行かないで夏休み」という感のフィル・ウッズのアルトサックが絶妙に交錯するこのアルバム中の白眉の一曲。ルグランの冴え冴えした新鮮な音楽作りがアルバム全体に行き渡り、どれを聴いてもエレガント。

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Comments

ミシェル・ルグランって,まだ70歳ちょっとだったんですか。名前を知ったのはもう30数年前ですから,若いときから活躍していたんですね。『シェルブールの雨傘』なんて1964年ですから,32歳! スウィングル・シンガーズの当初のメンバーだったクリスティーヌ・ルグランはお姉さんでしたっけ?(現在の顔は見たくないけれど)
 9月4日,ちょっとリンクさせていただきました。

Posted by: IZK=TSH | September 05, 2004 at 12:09 AM

シャンソン黄金期のバンド・リーダ、レイモン・ルグランの長女がクリスチャンヌでその弟がミシェルです。ドイツ軍占領下のパリでの活躍が災いして戦後の一時期不遇を託ってた父とは違い、ミシェルは出だしからそのキャリアは順調なものでした。

彼は1952年20歳のときには既にディジー・ガレスピーのための編曲を手がけていますので、非常に息が長い活躍をしていますね。

Posted by: Flamand | September 05, 2004 at 12:57 PM

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