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June 16, 2004

To return to our subject, ・・・

このサイトでは、オペラ(歌手)など音楽の話題を中心にエントリを綴ってきた。基本的には実生活には全く役に立たない、しかもごく一部の趣味を持った方以外には興味の対象にもならない内容を書き連ねてきたつもりである。謂わば、情報資源の「穀潰し」の見本のようなサイトであり、当然政治的な話題なども一切取り上げてはこなかった。そういう意味では、本サイトのタイトル「擬藤岡屋日記」は看板に偽りありという誹りを受けても、反論のしようもない。(幸い、未だ文句を言ってこられた方はいないが・・・)

閑話休題、相変わらずの茶番劇場(自分にもその責任の0.01ppm位はある)のような国会も終わり世の中は参議院選挙モード(あまり、盛り上がっている気配はないが)であるので、些か政治に絡む話題を一つ提供させていただく。

インターネット普及に伴って、殆どの政治家がWEBサイトを開設するようになった。地方議員のレベルまではよく分からないが、恐らく国会議員で自身のサイト(内容はともかく)を持ってない方が少数派という現状だと思う。

政治家の開いたサイトをそのデザイン、構成、情報の量、質などをCSIという観点での興味で時々覗きに行っている。このような公人のオフィシャルなサイトを定点観測すると面白いことが見えてくる。以下に起こったことはフィクションではない。

ある政党の党首(代表?とにかくその党のトップ)のサイトのトップ・ページで日本語を誤用していることを発見した。根がお節介な性格なのでメールでそれを指摘した。しかし、サイトの管理・運営スタッフの感度が鈍いためか2ヶ月以上そのまま放置されていた。さらにお節介を重ねて、メールを再度送るがナシのつぶてで1週間。

こうなったら乗りかかった船とばかり、件の政党のサイトから広報担当にメールを送って指摘した。半日後、広報担当者から「おっしゃるとおりです。サイト運営のスタッフに変更・訂正を前提に検討するように申し伝えました。」とのリプライが返ってきた。

その後このサイトを訪問したが、相変わらず訂正されておらず、「日本語に対する無教養」という恥をさらし続けている。「WEB改善委員会」なんて大会議でも開催して検討しているのであろうか?それとも、党首さまのご意向を伺う時間がないのか?この政治家のスピード感が透けて見えるような気がする。

このサイトでもう一つ気が付いたことがあった。ご多分に漏れずこの党首も年金未払い期間があったことが発覚し、その直後にサイトにはお詫びのメッセージが掲載されていた。また、このサイトには訪問者から投稿を受け付けており、そのメッセージを掲載している。

この年金未払い発覚後、野次馬根性丸出しでサイトに寄せられたメッセージを読みに行ってみると、これが凄いことになっていた。勿論、支持者からの「めげるな!」、「頑張れ!」の類のメッセージもあったが、印象としては、「裏切られた!」、「ふざけるな!」、「止めろ!」といったもので9割方埋め尽くされていた。中には、ここは2chか?という罵詈雑言が書き連ねられているメッセージもあった。

これを読みながら、もしかしてこの人は「とんでもない大人物」か「とてつもなく鈍感な人?」と思いつつ、自身の耳に痛い批判の声も公開する度量の広い人物だなと、ちょっとばかり感心していた。

しかし、これは大いなる誤解であったことが判明。現在このサイトに行くと当時の批判・非難のメッセージはきれいさぱりと削除されている。オーバーフローで消えたのが原因でないことは、未納問題以前のメッセージが残されていることが証明している。どんなメッセージを載せるかは、サイト・オーナの自由ではあるが掲載するクライテリアを変更した場合は、少なくとも公人のサイトでは「断り書き」くらいは載せるべきではないだろうか?

この政治家(サイトの運営者の責任=この政治家の責任)は、正しい日本語の使い方を知らず、気づいた間違いも改めない、自分の都合で断りもなくルールを変更する人だという誹りをうけても仕方がないのではなかろうか?ネット上でのブランド構築という意味では、最悪のビヘイヴィアである。

問題の大小の違いはあるが、自分の愚かさに鈍感なことと都合の悪いことは隠してしまうという体質は、近頃メディアを毎日賑わせている某社と根っこの部分は全く変わらない、という印象を持った次第。

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Comments

トラックバック、ありがとうございます。どこの党主か知りませんが、インターネットの使い方をご存じない人なんですね。一方、「普通の人」の中にはとんでもない専門をお持ちの人もたくさんいらっしゃいます。ですから、こういう「普通の人」がblogのようなツールを使って、政策作りの根っこの作業をこれからやりはじめるのではないかと、私は楽観的に眺めています。

ところで、どの党の党首ですか? もしかしてK崎さん?

Posted by: miyakoda | June 16, 2004 at 10:58 PM

早速のコメント多謝です。

blogで単に日記を書いているくらいなら害もないのですが、ネットという仮面を付けたつもりになって度しがたい内容のblogが佃煮のようにあり、気絶しそうな今日この頃です。(自分の酷さは棚にあげて・・・(;´_`;)

そんな理由から、弊サイトではせいぜいビジネス・マーケティング程度までで、あまり政治的な話題は取り上げてはおりませんでした。

へそ曲がりなもので、あまりストレートな物言いは出来ませんが、今後もよろしくお願い申し上げます。

党首・代表のサイトで本エントリのタイトルである「To return to our subject,」(正しい意味での)にあたる四字熟語の日本語を見つけてください。その党のサイトには議員何人かが、blogと称してコメントもTBも受け付けない日記を公開しています。

Posted by: Flamand | June 16, 2004 at 11:32 PM

先日の Hermann Prey 誕生日の件、訂正ありがとうございました。わたしも、いろいろなサイトを調べてみて、1929年7月11日が正しいと確認して次の日 "Klassik Heute" にメールを出しましたが、なんの返事もありませんし、サイトでの訂正記事も出ませんでした。これでは情報の垂れ流しといわれても仕方ありませんね。これがインターネットの常識だとすると悲しいことです。(-_-;)

Posted by: 【篠の風】 | June 18, 2004 at 06:26 AM

"Klassik Heute"、あの記事はTOPページから消えましたが未だ堂々と掲載していますね。(6月18日 10:00JST現在)ドイツ語でなんと言うかは恥ずかしながら知りませんが、日本語では厚顔無恥といいます(^^ゞ。

かつて、お客様から寄せられたクレームを分析する仕事も抱えていたことがありましたので、反対側の立場に立ってもこの種の問題は非常に気になります。

企業など組織体も時として間違いは起こします。謂わば、この危機対応の仕方によってその組織の真価問われると言っても過言ではありません。

普段いくら恰好の良いことを言っていても、この対応を誤るとそれまで築いてきたブランドはあっという間に崩れ去ります。最悪の場合は某乳業メーカのように、社会からレッドカードを突きつけられ退場を余儀なくされます。

特に、ネット時代になってからこの種の対応にもスピードが求められるようになっています。担当者が受けたクレームへの対応をその組織の上位に判断を仰ぐ時間すらないケースもあり、現場の担当者の俊敏かつ適切な判断が求められています。(火事は小火のうちに消せ!というのが鉄則ですから)

しかし、このような対応ができる組織・体制を持った企業は希です。逆に言えば、ここいらへんにビジネス・チャンスがあるとも言えます。これらの問題は、当該企業にとっては些細な一事に過ぎませんが、顧客に取っては100%の問題で、まさに「正体見たり!」という瞬間になります。

従って、これらの問題を放置すると、顧客の間に貯められた不満のエネルギーが津波のようになって返ってくることは必定です。これが我が国の場合、政治の世界では滅多の起こらないのが不思議でなりません。どこかの党首のように、あったことを無かったように取り繕うなどは論外だと思うのですが・・・。

この種ことはもう一度エントリとして取り上げたいと思っています。


Posted by: Flamand | June 18, 2004 at 11:06 AM

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