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May 09, 2004

Watercolours

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本日5月9日は、「母の日」でミシェル・ベロフ(Vingt regards sur l'enfant Jesus)の誕生日である。そして、当サイトのヨーロッパ室内管弦楽団20周年記念コンサートで登場した「北の政所」ことアンネ・ソフィー・フォン・オッターの誕生日でもある。

スウェーデンはナイチンゲールと呼ばれたイェニー・リントを初めとして、クリスティーネ・ニルソン、オリーヴ・フレムスター、ビルギット・ニルソン、ベリット・リントホルム、エリーザベト・ゼダーシュトレムなどの名ソプラノを世界に輩出している。かつてジークリット・オネーギンという大アルト歌手もいた。

現在メゾ・ソプラノとして最も活躍し「旬」を迎えている一人が、このスウェーデン出身のフォン・オッターであることは間違いない。彼女の声を初めて聴いたのは、ハイティンク - ドレスデンの『薔薇の騎士』の録音であった。彼女の歌はともかく、演奏全体の出来映えは満足できるものでなく、その後殆ど聴いていない。実際の舞台上の彼女に接したのが、あのクライバーの『薔薇の騎士』の東京公演である。その後、ケント・ナガノ - リヨンの『カルメン』というのもあった。

彼女のレパートリは広大であり、残している録音も半端な数ではないが、世間ではメイン・ストリームともいえるロマン派期のオペラの役は殆ど歌っていないし、録音もない。そういう意味では彼女は自身の声の特質を良く知っており、非常に賢い(除く、カルメン)。

彼女の歌うオペラに関してはリザヴェーション無きにしもあらずだが、最近入手した『Watercolours』と以前の録音『Wings in the Night』のスウェーデン歌曲に関しては全く文句の付けようがない。ビルギット・ニルソンもリサイタルで取り上げることはあったが、稀代のワグネリアンの歌は柄が大き過ぎて、今ひとつ納得できるものではなかった。そういう意味では、オッターによってスウェーデン歌曲はやっと人を得たという感がする。『Wings in the Night』は凍てつく夜にアクアヴィットでもやりながら聴きたいというアルバムであったが、この『Watercolours』は雪解けの春が感じられるような雰囲気が全体を覆っている。これは、単に聴いた時期の問題かもしれないが。どちらの歌唱も体温は低く、正にCool Beauty。

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Comments

オッターは好きな歌手です。私の場合、歌そのもの云々より以前にまず声質で好き嫌いが出るのですが、Watercoloursというのとは意味が違うけれど真っ青でどこまでも透明な声という印象です。
ボニーも好きです。

Posted by: だぽ. | May 10, 2004 at 02:18 PM

コメントありがとうございました。返事が遅くなってすみません。

フォン・オッター、お好きでしたか。ワタシも嫌いぢゃありません(素直ぢゃないな(^^ゞ)

オッフェンバックのアリア集もなかなか良いですよ。

Posted by: Flamand | May 11, 2004 at 11:38 PM

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