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May 11, 2004

The more things change, the more they stay the same ~ No.1

本日は我が国オリジナルのマーケティング手法の話題。

A blogger at the end of Edoで幕末期の情報を扱うプロフェッショナル、いわば元祖bloggerとも言える藤岡屋由蔵をご紹介した。大坂堂島の米市場での先物取引や為替制度、越後屋の『現銀掛け値なし』の正札商売など、現在の世界で通用している商取引の仕組みが我が国で生み出された。

経済が右肩上がりの時代は過去のものとなり、マス・マーケティングが機能しづらくなってから、盛んに持て囃されたのが『顧客中心主義』というコンセプトであろう。これを実際に企業への導入を図るために、いろいろなマーケティング・プログラムやセミナー/トレーニング、コンサルティング等が1990年代後半に開発された。

ここでは、マーケティングの世界では比較的有名で、以前若干関わりを持ったことがある、Don Peppersの『One to One Enterprise』の中で取り上げられている、日本に古くからあるユニークなビジネス・モデル『Toyama no Kusuriuri』をご紹介する。

その昔、殆どの家庭にあった『置き薬』のことである。『One to One』で注目したのは、売薬人が予め必要と思われる薬を各家庭に置いておき、その後定期的に巡回し使った薬の代金を回収し補充していくという『先用後利』(先に使って、後から払う)とそれを管理する顧客台帳と言うべきデータベース『懸場帳』(『One to One』では『Daifukucho』と紹介していたが)のことである。

このシステムが1750年頃から続いているカスタマ・リレーションシップ/カスタマ・ロイヤリティのモデルとして紹介されていた。置き薬や富山の薬売りのことを以前から知ってはいたが、この『One to One』で紹介されるまでは恥ずかしながらカスタマ・リレーションシップというところまでは思い及ばなかった。

確かに、あの時代に山間僻地で急な病を治すために薬を入手することは容易ではないし、薬そのものも現在に比べれば遙かに高価なものであったはずで、このシステムで顧客は大いに重宝したに違いない。

ワークショップでのケース・スタディで話題としての厚みを持たせるために調べてみて分かったことだが、富山の売薬というシステムは単に『One to One』で紹介されているビジネスモデルだけではなかった。

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