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May 15, 2004

The Crown Jewel of European Jazz

karinkrog.bmp

本日5月15日はノルウェーのジャズ・ヴォーカリスト、カーリン・クローグ(Karin Krog)の誕生日。

ヨーロッパを代表する女性ジャズ・ヴォーカリストといえば、オランダのリタ・ライス、イギリスのクレオ・レイン、そしてこのカーリン・クローグがあげられる。皆、それぞれ実力派で確固たる地位を築いているが、モダンからアヴァンギャルドの領域で常に最前線で活躍を続けているのがカーリンである。

日本酒メーカのTV CMで使われた『G線上のアリア』でご存じの方もおられると思うが、彼女が我が国でブレイクしたのが、デクスター・ゴードンと共演したアルバム”Blues and Ballads”(1970)である。ヨーロッパしかも北の端のノルウェーにとんでもない実力を備えたジャズ・ヴォーカリストの存在を鮮烈に印象づけたアルバムであった。

その後のジョン・サーマン、アーチー・シェップなどとのコラボレーションでの、アヴァンギャルドで器楽的なヴォカリーズにおいても、決して際物的な実験には終わらせず、地に足がついた魅力的な歌唱を聴かせてくれた。

ガーシュウィンなどスタンダード・ナンバーでも、そのユニークで歌心豊かなノリの良い歌を聴くことができる。昨年の暮れに来日した折は、六本木のサテンドールでギターのヤコブ・ヤングとのコラボレーションで、若い頃に比べると幾分ソフトなヴォーカルを聴かせてくれた。

写真は、彼女が録音活動を始めて30周年を記念して1994年にリリースされた『Jubilee』(現在、入手困難)で、彼女自ら選曲したアンソロジーである。それまでの彼女の足跡を辿るのには絶好の2枚組のCDであるが、カーリン・クローグはアルバムを録音する際にはそのコンセプトをしっかりと組み立てて作る人なので、オリジナル・アルバムに比べるとその魅力が若干散漫になっているような気もする。

"Down to earth"なブルース・フィーリング溢れる歌唱と、フィヨルドに湛えられた澄み切った水を想わせる煌めきのある声で、彼女は常に我々に刺激を与えてくれる。

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