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April 29, 2004

Vingt regards sur l'enfant Jesus

4月28日はオリヴィエ・メシアンの命日である。店主の場合、メシアンといって真っ先に思い浮かぶ演奏家は、木村かをり氏とミシェル・ベロフの二人のピアニストである。ともに第1回のメシアン・コンクールで入賞している。(ベロフが1位、木村氏が2位)

記憶も微かになるほどの大昔、確か故入野義朗氏が主催しレストラン・ジローが後援していた『二十世紀の音楽を楽しむ会』という現代音楽を聴くサークルが存在していた。主に渋谷の山手教会を会場にして演奏会が月に1回程度開催されていた。木村氏がフランス留学を終えて帰国し、この『二十世紀の音楽を楽しむ会』でメシアンの『おさな児イエズスにそそぐ20のまなざし』を2回に分けて演奏した。店主にとっては、これが生メシアンの初体験であり、年端も行かぬガキであったが音楽によるカトリシズムというものを強烈に体験したことを覚えている。最近では木村氏は2002年のメシアン没後10年を記念した一連のリサイタルでサントリー賞を受賞している。

ミシェル・ベロフは一時期右手を故障し、ラヴェルの左手などを弾いていたが現在はほぼ完全復活したようである。ベロフは幼少の頃からその才能でメシアンを驚かせ、その後木村氏同様イヴォンヌ・ロリオ女史の教えも受けている。彼の弾くメシアンには何度か接したことがあるが、高度なテクニックで高い精神性と神秘性を感じさせる音楽を聴かせてくれる。彼は思索するピアニストである。2000年に来日した折に、『おさな児イエスにそそぐ20のまなざし』の全曲を弾いたリサイタルを聴き逃したのは誠に残念であった。あの大曲を休憩無しで、一気に弾いたのであろうか?

<追伸>

classics newsのサイトで、木村かをり氏のインタヴュのヴィデオを発見した。全体で20分と少々長いが、メシアン、ロリオ夫妻とのエピソードや自身のコンサートのこと、日本でのメシアンの受容史などについて語っている。画像では、ショートヘアで年齢を感じさせない若々しい木村氏を見ることができる。もうひとつのメシアン没後10年の記念コンサート前のインタヴュでは、店主が記憶していた山手教会での『おさな児イエズスにそそぐ20のまなざし』のことやベロフのことも語っている。画面には現れないが、夫君の岩城氏の声も聞こえる。

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