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April 06, 2004

フランツ・ウェルザー=メストの近況


昨年9月、ヴィーン国立歌劇場でティーレマンの突然の降板を受けて、15年ぶりにヴィーンのピットに入り殆どぶっつけ本番で「トリスタンとイゾルデ」を指揮し、大いに株を上げたリンツ生まれの指揮者、ウェルザー=メストの近況をクリーヴランドのThe Plain Dealerの記事からご紹介する。

Welser-Möst declines offer to lead Vienna State Opera

2002年からクリーヴランドの音楽監督に就任したウェルザー=メストであるが、昨年の「トリスタン」事件以来ヴィーンでは、小澤征爾の後任音楽監督の有力候補として取りざたされてた。(小澤の任期は2007年まで)

この事をイアン・ホレンダーはメディアに昨年から仄めかしていたらしいが、先月末にこのオファーをウェルザー=メストは2012年まで続くクリーヴランドでの任期を理由に断った。

彼曰く、「どちら(クリーヴランドとヴィーン)も全力を傾けるに足る価値のある組織であり、自分のフォーカスを半々に分けることは不可能で、それはどちらの組織にとっても良いことではない」とのこと。ホレンダーもこのウェルザー=メストの決定を受け入れた。2007-08のシーズンに予定されている彼がヴィーンで指揮する「指環」には影響は及ばないようである。

ヴィーンの6月の「指環」というと、バレンボイムやラニクルズなどが振っていたという記憶があるが、やはり音楽監督としてはヴァグナー、シュトラウスで観客を納得させられる指揮者が欲しいのであろう。実際に聴いてはいないので、本当のところは分からないが、昨年暮れの小澤氏の「オランダ人」は決して良い評判ではなかったようだ。

さらに、ザルツブルク音楽祭のモルティエの後任であるPeter Ruzickaは作曲活動に専念したいとのことで、2006年には監督を辞任することを表明しており、その後任にやはりウェルザー=メストの名前が挙がっていたが、彼は就任の意志がないと語ってる。

ただ、「これらのオファーに対して興味がないとは言ってはいない。ただ今はいかにも時期が悪い。10年20年先になにが起こるかは自分にも分からないが・・・」と含みを持たせた発言をしている。

以前チューリヒでウェルザー=メストが指揮するオペラをいくつか聴いたことがある。手堅く安心して聴くことはできるが、それほど強い印象は受けなかった。同じ頃、ミュンヒェンで度々聴いた未だ来日を果たす前の準・メルクルの印象と何げに重なる存在だった。どちらも、「タメ」のほとんど無い、淡泊な音楽作りをしていた。

現在は、ウェルザー=メストもメルクルも引っ張りだこの人気指揮者になった。どちらもそんなに急激に成熟したのだろうか?1度確かめてみる必要があるようだ。

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