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April 17, 2004

Die Entfuhrung aus dem Serail@Opernhaus Zürich

NHK BS2で昨年チューリヒのオペラハウスで録画された「後宮」を放映していた。モーツァルトの若書きの才気にあふれたこのオペラ(正しくはジングシュピール、歌芝居)、何げに好きな作品の一つである。フィガロほど長さを感じさせないし、気楽に観ることができる。美味しいアリアもいくつかあるし、オリエンタルな雰囲気の音楽も楽しい。

このチューリヒの「後宮」、指揮者(クリストフ・ケーニヒ)をはじめに主役の2人(マリーン・ハルテリウス、ピョートル・ベチャーラ)、脇の2人(パトリシア・プティボン、ボグスワフ・ビジンスキ)みんな若く活きがいい、正に「青春」してる。いかにも映像向きであるが、いい感じである。

特に、コンスタンツェを歌うご当地スイスのソプラノであるハリテリウスはかなりの美形。アンドレア・ロストの若いときに似ているような気がする。想像通り、細い声であったが2幕目の長大なアリアのコロラトゥーラも無難にこなしていた。

オスミンを歌ったアルフレート・ムフは凄みをきかせるわけでもなく、ブッフォというわけでもなく・・・、といった感じ。

実際の舞台を圧倒的に支配していたのは、全く歌を歌わないセリム・パシャを演じたクラウス・マリア・ブランダウアーであった。押さえた演技ながら、その存在感は流石である。若い歌手を相手に余裕綽々という感じ。

ジョナサン・ミラーの演出は奇を衒ったところはなく、音楽を聴く邪魔はしない。このセリムとコンスタンツェは、マイスタジンガーのザックスとエファの関係を仄めかすような演出だった。

チューリヒにはご無沙汰しているが、総監督であるアレクサンダー・ペライラの手腕は相変わらず冴えているようである。

このオペラ・ハウスで唯一気にいらないことは、イタリア・オペラになると頭文字にSのつく親父がやたら出張ってくることか・・・。

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