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March 20, 2004

Silvester 2002 & 2003


つい先ほどまで、NHK BS2でベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート2002と2003を連続で再放送していた。

2002のプログラムは、バーンスタイン、ワイル、ガーシュインの作品を取り上げている。クラシックのフォーマットでジャズを取り上げるというコンサートは昔からよくある。この手の企画を、ベルリン期待のシェフであるサイモン・ラトルがどのように料理するのか興味があったのだが、期待はずれというか期待通りというべきか、はっきり言って全く面白くなかった。スウィング感は全く感じられないし、CoolでもSophisticatedでもなく、特にクラシカルな発声の(トマス・ハンプソンを筆頭とした)歌手達のヴォーカルがまったくイケていない。

続けて放映された2003のプログラムは「フレンチ・コネクション」と銘打って、ガーシュインとラヴェルの出会いという企画。2002の構成とは大分異なりガーシュインの作品の間に、フォーレの「パヴァーヌ」、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」、「ダフニスとクロエ」を挟んでおり、一応ベルリン・フィルの存在意義のあるコンサートにはなっている。2002と違って、ジャズ・ヴォーカリストであるダイアン・リーヴスがガーシュインを歌っているのだが、店主にとってはベルリン・フィルの伴奏がやはり邪魔。折角のダイアンも普段より緊張気味で、3曲目の「Nice work if you can get it」あたりでやっと本来の調子を取り戻した。ダイアンにとって「ベルリン・フィルと共演」は今後の大きな勲章になることは間違いないが・・・。

両年とも会場はかなり沸いていたので、この手企画にはそれなりのデマンドやニーズがあるのかもしれないが、ジャズをプレイするのにベルリン・フィルはいらないし、資源の無駄遣いである。

「クラシックの世界だけには安住しないぞ!」という如何にもベルリン的な意気込みは感じるが、結果がこんなにつまらないコンサートなら、永遠のマンネリとでも言うべきヴィーン・フィルの「ニュー・イヤー・コンサート」や「プロムス・ラストナイト」の方が余程マシである。

演奏者側の「やりたい企画」であることは理解できないでもないが、店主にとっては決して「聴きたい企画」ではない。

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