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March 07, 2004

Bösendorfer ~ オーストリアの真珠

Steinwayと並び有名なピアノ・マニュファクチャラであるBösendorferが、昨年の2003年に創業175周年を迎えた。

少々以前のものになるが、Wiener Zeitungの英語版からA piano goes round the worldと題された記事ご紹介する。

ヴィーンを訪れ楽友協会ホール(Musikverin Saal)のコンサートに通われた方なら、そのすぐ裏手にあるBösendorferのショウルームをご覧になったこともあるかと思う。オーストリア、あるいはヴィーンの楽器を代表するこの会社は、創業以来数々の名声に包まれている。(楽友協会ホールの住所がBösendorferstraße 12、と通りの名前にもなっている。)

栄光の歴史を持つこの会社も、今日までの道程は平坦なものではなく、紆余曲折があったようだ。1966年には、アメリカでかつてピアノを製造していたKimball Internationalの傘下にはいり、2002年にはオーナーがオーストリアの銀行グループであるBAWAG-P.S.K. に変わった。(この買収は、U.S. → オーストリアということで、地元ではむしろ歓迎されたようだった。Kimball自身は1996年にピアノの製造を完全にやめた。)

ピアニストには良く知られたフル8オクターヴの97鍵を持つImperial 290というコンサート・グランドを世に送り出して既に1世紀あまり。175 Anniversaryということで、9,000個のクリスタルで装飾したSwarovski Model、時計のデザインなどでも有名はPorsche Design Modelが発表されている。

この記事では紹介されていないが、脚がN.Y.のクライスラー・ビルの形を模した全体がアール・デコ調のChrysler Model、1869年に時の皇帝フランツ・ヨーゼフが明治天皇に贈ったといわれるピアノ(その後火事で焼失したらしい)を復元したKaiser Modelなど、「Designed Model」を充実させている。(中には、Model Hansenと呼ばれるビザンチン・スタイルという少々おどろおどろしいデザインもあるが・・・。)

ニッチ・マーケットをターゲットにし、年間生産台数500台(500台も!)という小さな会社ではあるが、ヴィーン文化の、いやAustro-Hungary文化の伝統を現代に継承する役割の一翼を担っているのは確かなところである。

Bösendorferの制作工房の職人は鶏が時を告げる前から働きだし、午前中には仕事を終えるという、まるで河岸の仲買人のようなワーキング・スタイルであると、以前聞いたことがある。現在でもそんなやり方でコツコツと1年に500台ものピアノを作っているのであろうか?

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