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~ 2004年のスキー考現学 ~ »

February 09, 2004

私をスキーに連れてって
~ 2004年のスキー考現学 ~

昨日まで戸隠でスキー。例年この時分になると友人兄弟が経営している会社の小規模な社員旅行(スキー行)への誘いが掛かる。昨シーズンは都合がつかなかったが、今年は1シーズンぶりで便乗参加させてもらう。若手の社員諸氏が乗り物の手配から始まって諸々抜かりなくやってくれるので、例年通りすこぶる快適なスキーを楽しむことができた。

元来、不特定多数の人たちと群れて行動するのは得意ではないが、気の置けない仲間との旅行は、いわゆる一人旅よりも数倍楽しい。持つべきものは旧友、と大感謝。

長年通い続けているスキー・ロッジの食事も相変わらず美味い。夕食後は久しぶりに遭遇した常連客の人たちと旧交を温める。

スキー場では、2月初旬ということもあって天候は今ひとつ安定せず、快晴のなかでのスキーという訳には行かなかったが、降り積もった雪も軽く、寒さと今回履きおろしたスキーブーツの足の痺れを別にすれば概ねスキーは好調だった。

今回のスキー場の混雑の具合は平日がかかったとはいえ、往時の盛況ぶりからは今昔の感を否めない。バブル崩壊後、スキー人口は低落の一途をたどり、宿に滞在しているときに流れていたTVニュースによれば、今年長野県を訪れたスキー客は1992年の半分以下の実績とか。かつてスキー大国であるオーストリアの総人口の2.5倍強と言われた日本のスキー人口も今は昔の状態である。

リフト待ち(今や死語?)の状況やゲレンデを滑るスキーヤーの数は、最盛期を知る人間から見ると半分どころか往時の1/3、1/4というのが正直なところである。この閑散としたスキー場には一抹の寂しさすら感じる。

スキー愛好家にとっては、空いたゲレンデをエンジョイできるという、又とない好機到来ともいえるが、この関連ビジネスに携わる人々にとっては生き残りを賭けた深刻な時代が続いている。

実際に体験したピーク時は、八方尾根ではゴンドラ待ちは2~3時間は当たり前、ジンギスカン屋が軒並み白やピンクに塗り立てた小洒落たレストラン・カフェ、みやげ物屋に衣替えし、苗場ではプリンス平日パックですら予約が難しく、大斜面にいたっては1コブに1人という「流れるプール」状態であった。

欧米では富裕層のスポーツであった(現在もこれは変わっていない)スキーが、我が国において見事に大衆化された時代であった。その証拠に、バブルの絶頂期においても、サンモリッツのように何十軒ものブランドショップが建ち並ぶスキー・リゾートは我が国にはついぞ出現しなかった。

顧みるに、イケイケどんどんのスキーブームの最終段ロケットへの点火の一役を担ったのが、「見栄講座」や「極楽スキー」などでその名を馳せたホイチョイ・プロダクションが企画した、タイトル名である「私をスキーに連れてって」であることは論を待たないところであろう。


つづく >>>

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Comments

はじめまして。私はスキーのジャンルこそ違いますが、10年近く雪遊びを楽しんでいます。その間、伝説の「リフト待ち」というのはほとんど経験したことがありません。それどころか、確かにどんどんスキー場は人が少なくなって来ているようですね。先日行った乗鞍高原でも、平成2年をピークとして、昨年度はどうかすると、半分程度まで落ち込んでいる、という話を聞きました。

Posted by: 青草亭 | February 09, 2004 at 05:28 PM

ご訪問、まことにありがとうございます。その昔、八方尾根で昼食後のゴンドラ待ちをするために、行列が見えるオープンキッチンの小洒落たレストラン(おそらく、とっくに閉店してると思う)でワインを飲みながら混雑の様子を見張っていました。いくら待っても行列が短くならず、そのうち本末転倒の宴会モードになってしまい、やっと夕方ゴンドラに乗ってヘロヘロになって滑り降りた記憶があります。もしゲレンデで飲酒検問が行われていたら、一発免停はおろかスキー永久追放になっていたのは間違いありません(もう、時効です)。従って、「リフト待ち」はワタシにとっては「伝説」ではなく「歴史」です(オイオイ)。

Posted by: Flamand | February 09, 2004 at 06:38 PM

 本文とは全然関係ないですが、私もこの週末長野に行っておりました。山には上がりませんでしたが。しかし、新幹線ができて本当に便利になりました。

 ところで、原田知世は一時期アーティスト路線でしたが、最近はTVCMで姿を見ることも多く、嬉しい限りです。

Posted by: ガーター亭亭主 | February 09, 2004 at 08:30 PM

ふぁるさま、お久しぶりでございます。そうですか、長野にいらしたんですか。ワタシは昨日は17時頃に長野に下りて、駅前の鮨屋で軽く一杯やってから、18:35発の「あさま」で帰京しました。

ふぁるさまが知世ちゃんファンとは存じませんでした。想いは一途だが、その方向が少々ズレてる感じの彼女の演技、ワタシも嫌いではありません。時々、トンチンカンなボケかましてくれるところも、魅力なんでしょうね、きっと。

Posted by: Flamand | February 09, 2004 at 10:03 PM

 いえいえ、こちらこそご無沙汰しております。よろしうにお願いいたします。

 ところで、ここをガーター亭別館の「お気に入りのブログサイト」に登録しちゃいました。事後になって済みませんが、よろしくご了解の程をお願い申し上げます。

Posted by: ガーター亭亭主 | February 10, 2004 at 01:44 AM

ふぁるさま、
わざわざのご連絡ありがとうございます。当方も別館の方をリンクさせていただきました。blogって一体何ができるのかワケワカメの状態ですが、なんとか手探りでやっております。
これで相互リンク完了(なんとなく、イヤらしくて時代遅れになりそな言葉ですね(爆))
本来ならば、貴兄のサイトにコメントすべきなんですが、お許しを。

Posted by: Flamand | February 10, 2004 at 01:28 PM

あっ、わたしも拙サイトのリンク集に、当ページを無断リンクさせて戴きました。事後申告で申し訳ありません。不都合あればどうか仰ってください。

ホイチョイ系はリアルタイムで読んでいましたが、さすがにどの本ももはや、アマゾンでは買えないんですね。もう20年もたっちまったんですねえ(トオイメ)。

Posted by: シンク | February 10, 2004 at 02:40 PM

シンクさん、
全く不都合はございません。当方でもリンクさせていただきました。現在Amazonから入手できるホイチョイ本は「東京いい店やれる店」と「「ラム・ニャンものがたり おひさまのほん」だけのようです。

Posted by: Flamand | February 10, 2004 at 03:43 PM

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